第1章空中線と電波伝搬
(6)アンテナと給電線の
整合その3
今回は、前回お話をしましたバランの原理とアンテナと
給電線のマッチング(整合)の取り方についてのお話を
致します。
それでは、バランの構造と原理についてお話を致します
。
[バラン]
バランには 色々の種類がありますが 図-4 は、同軸ケー
ブルを使用して作っ た物です。
図では、同軸ケーブルの外側の導体と内側の導線のみを
描いていますので 一番外側の絶縁物と 内部導体と 外部
導体の間の絶縁物は、省略しています。
図の下の U 字形の部分がバランです。
バランの長さは、λ/2 になっています。
それでは、原理について説明致します。
図の左上の同軸ケーブルの内部導体を流れて来た電流:
I は、a点で、平衡形ケーブ ル(平衡形ケーブルは、4Zo
と書いてある右側に有ると考えて下さい。)とバランへ
I/2づつ流れます。
V と書いてある下の 小さな赤い矢印は、GND ( 外側の
導体 )から見た内部の導体の電圧の極性を示します。
a 点 では、矢印が 上を向いていますので、 内側の導体
の電圧は、”+”です。(赤の矢印が見にくいので良く観
て下さい。)
そして、 バランに入ったばかりのa点での電圧も同じで
”+”。そして、電流も、同じく”+”です。
バランの出口の b 点 では、 バランの長さが λ/2 です
ので、b 点での位相は、a 点に対して逆転します。
その為、V の極性を示す矢印が下を向いています。
内部導体の電圧の極性は、”-”になります。
よって平衡形ケーブルの下側では b点へ電流が流れ込み
ます。
不平衡ケーブルの外部導体は、常に”0「V]”ですので 内
部導体の電圧は、 +/-と変化しますが バランを出た後
の二本の導体の電圧の極性は、互いに逆ですので、平衡
に変換された事が分かります。
ちなみにバランの後のインピーダンスは、バランに入る
前の4倍になっています。
何故、4倍なのか考えてみましょう。
同軸ケーブルの内部導体に Vと言う電圧が掛かりその結
果として電流:I が流れたとします。その時のインピー
ダンスを Zu とすますと
Zu = V/I
です。
続きは、9 月の「法規」と「工学」のページで お読み下
さい。
「航空無線通信士受験塾」からの
お知らせ
当講座は、会員制です。
記事の全文 読んで頂く事を始め、 質問をして頂いた
り受験の相談をさせて頂く方を限定する為、会員制と
しています。
限定する理由は、受講される方の学習の進み具合を把
握する為です。
参考書を選ぶ極意は、今、ご自分が分からない事柄を
選び その分からない事柄が ご自分にとって分かりや
すい説明で書かれているかを見極める事です。
学生の中には、講師の品定めか、「先生、これ、どう
言う意味ですか?」と聞いてくる者がいます。
この場合の学生の意図は、この講師は、自分の疑問を
理解させてくれる人が見極めるのが目的です。
講座選びも同じです。
分かりやすいか・分かりにくいか、記事の見本でご確
認下さい。
夏休みにお話をしました通り、独学は、難しく、試験
迄の時間は、それ程永くありません。
お早目の入塾をご検討下さい。
入会希望の方は「入会案内書希望」と書いて、以下の
メール・アドレスへお送り下さい。
直ぐに「入会案内書」をお送りします。
なお、メールには、お名前の記載は、必要ありません
。
また、コメント欄からのお申し込みも 受け付けていま
す。
コメント内容は、ブログ訪問者の方には、 見られない
様になっていますが、 お名前の記載は、避けて下さい
。
なお、入会案内書の 送付先のメール・アドレスは、必
ずお書き下さい。
入会に関するご質問もお受けしています。 勿論、受験
生の ご両親様からのご質問やご相談も受け付けていま
す。
TOITAの「航空無線通信士受験塾」 メール・アドレス
:
toita-aero@awa.bbiq.jp
お知らせ
toita-aero@har.bbiq.jpは、2024年7月12日より不具
合により使用を停止致しました。 ご迷惑をお掛けいた
しますが、宜しくお願い致します。
応援して頂ける方は、下のバナーを クリック して下さ
い。