この巻は、「翔ぶが如く1」で、昨日から読み始めました。
「翔ぶが如く」は、4巻あります。
35巻は、文芸春秋社刊行で昭和58年発行。
作品としては、毎日新聞朝刊に昭和47年1月~昭和51年9月まで連載されました。
作者、司馬遼太郎氏、49~53歳時に書いたものです。
今年の大河ドラマ“西郷どん”で盛り上がっている今
学生時代に読んだこの作品を再度、じっくり読んでみたくなりました。
県立図書館で借りてこのゴールデンウィーク中に読破したいと思っています。
が...量があり、読み応え充分です。
明治維新は成った。が、その内部には様々な不満が渦巻いていた。
西郷隆盛の主張する「征韓論」(韓国の開国を強引に成し遂げる)を
発火点として国の存亡をかけた抗争が勃発する。
盟友、大久保利通との対立。
西南戦争を雄大なスケールで描いた大長編です。
登場する西郷を司馬さんは、こう描いている。
「ときどきとほうもない大男が、門のくぐりから出てくる。
紋服に羽織袴という姿だったり
薩摩絣の着流しに小さな脇差を一本帯びているという格好だったりした。
関取でもない証拠に頭は丸坊主であった。
太い眉の下に闇の中でもぎょろりと光りそうな大目玉をもっていて
見様によっては伝記小説に出てくる海賊の大頭目のようでもある」と。