週末を利用して、札幌芸術の森美術館での森山大道展を見に行った。
1泊2日で、駆け足ついでに、森山氏がかって「アサヒカメラ」誌上「犬の記憶」で触れたことのある母恋など
廻ろうという小旅行である。
一連の巡回展の集大成ということで、さすがに見応えがある。
2007年に見た時のような衝撃はさすがにないが
ここ数年の興奮もようやく終わるのか、という感慨がある。
かって一度は見たことがあるカットがいくつもある作品群を見ながら
この巡回展のために訪れた札幌、石狩、美唄、夕張、小樽、さらにはこの20数年の間に
仕事やプライベートで訪れた北海道各地、また30年初めて修学旅行で訪れた時の事を
思い出していた。
北海道へ来るたび、次に来る事はあるのだろうか、来るとすれば何年後になるだろうか
などと考えてしまう。
もう2度と来ることはないかも、と思いつつ、いつの間にやら
また来てしまう、という繰り返しになっている。どこか腐れ縁がある感じだ。
わざわざ見に行ってのことだが、自分でもまた撮っていこうという気になっていた。
少しづつの歩みになるかもしれないが、それがこの小旅行の唯一の収穫だと思う。