たのんでおいた復刻「光と影」が届いた。
インクが軽~い感じの印刷でちょっと驚く。
2004年頃だったか、島根県立美術館で「光と影」の
オリジナルプリントを見たことがあったが
フラットニングもてきとーなベコベコのバライタ紙に
ズドンと重たく黒が焼きこまれていた。
「影」こそこの作品群のテーマなのに何だかな、と思ってしまう。
しかしページをめくっていくと、「ああ、こんな写真あったな」と
記憶の中から呼び出される作品が次から次へと出てくる。
かって「写真時代」に連載していたときは、正直ピンとこないところもあった。
(あの雑誌の中であまりにも異彩を放っていたからかもしれないが…)
こうして一つにまとまった“群”として見たほうが
その世界がよく分かるのではなかろうか、という気がする。