東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

粋な漢

2019年11月16日 21時24分00秒 | 全日本インカレ2019

お久しぶりです、スナイプティーム1年の古山です。

全日本インカレ本番の前入りとして東大ヨット部は27日に西宮入りをしましたが、古山は全日程参加しました。練習ではVSRだかVHSだかなんだかのレスキューボートに乗り、練習をサポートしながら、風や雲の様子を記録していました。そしてレース当日には、崇carさんをお借りして、車の中で珠屋番に徹しました。今大会は風待ちの時間が多かったため、隙あらばマリンショップへ行っていました。足繁く通い、悩みに悩み、2回ほど試着をして、最終的に上半身3mm、下半身5mm、すなはち3×5=15mmのウェットスーツを購入させてていただきやした。そんなことはおいておきましょう。今回はレース期間中のことはあまり書きません。

 

11月4日、全日本インターカレッジトーナメント最終日、西宮の地で4年生の先輩方は引退されました。積み込みに時間がかかり、最後に全体ミーチングで直接言葉をいただくことはできなかったけれども、引退ブログで4年生が東大ヨット部に入ってから引退までの道のりをどういう思いでどのように歩んできたか、を全てではないけれども知ることができました。

 

皆この三年半でたくさんもがき苦しんできたけれども最後までヨット部員として奮闘し続けてきたことで何か大きなものを得たんじゃないか、そう感じないと言ったら嘘になってしまいます。そしてその得たものが一体何であるか、っちゅうのはやっぱり最後までやりきった者にしか分からないんでしょう。まるでONE PIECEのようです。偉大なる航路(グランドライン)の果ての地ラフテルまでたどり着いた者だけが世界の秘密を知ることができる。そこに何かあるのは確かだけれども、何かは分かりません。でもそれはきっとかけがえのない重要なものなのでしょう。古山も自分の引退後に何かを掴んでいたいなと思います。ただ最後まで続けるだけじゃあ、何も残らないのではとも思っております。ヨットという競技そのものに限らず様々な活動の中で、失敗を恐れずに挑戦し続け、七転び八起き、いや二十五転び二十八起きくらいで、辛く苦しい時もオクラのように粘り強くあり続けることで、最後何かを手中に収められるんじゃないか。これからこの姿勢を大切にしてやっていきたい、そういう風に4年生の言葉を受けて思ったわけであります。

 

 

東大ヨット部だけじゃなく他大学の引退ブログを読んでいたりすると、みんなめちゃきちゃいい文章書くなあとよく思います。でもそれはただ単に上手だと思わせるような文章を書くテクニークを持っているとかではないと思うんです。強い思いがあるからなんじゃないか。心から滲み出てきたものが言葉になっているから読む人の心を動かすんじゃないか。そしてそれができるのはいろんなことを経験してきたからなんじゃないか。そう思うんです。ここまで読んできてもらってお分かりいただけたかと思いますが、古山は今現在では、経験による裏打ちがなく、0.01mmかと思わせるほど薄っぺらく、表面的でしょうもないことしか書けません。今はこんなもんですが、やはり古山もつひに引退ブログを書くとなった時、お相撲さんのようにずっしりとした重みを持った言葉を並べられるようになっていたい、そう願ってやまないのです。

 

今あるチームは1代だけで築き上げられたものじゃない。これまでの各代がそれぞれチームに対してなんらかの貢献をしてきて、ほんでその貢献が積み重なって形作られているのが今あるティーム。4年生たちもまたこの東大ヨット部の歴史に一層積み重ね、きっとのこのティームをレヴェルアップさせてくれた。だから我々は、同じようにティームに貢献して、今よりも強くならなあかん。それがお世話になった4年生への礼儀なんじゃないか、と思ったり思わなかったりするのです。

 

締め方が分からりません。

とりあえずこのブログで言いたいのは、

3年後、この写真に映っている自分よりも粋な漢になっていたいということです。

こちらからは以上です。

 

(左が古山)

 


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