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「終戦記念日」の報道を見て考える

2024年08月18日 | 国際・政治
8月15日、79年目の「終戦記念日」――全国各地で正午の時報に合わせて黙祷が捧げられ、戦争で犠牲になった人々の冥福を祈り、戦争の惨禍が繰り返されないよう平和を願う1日となる日ですが、メディアでは良くも悪くも様々な番組が組まれました。


■初の女性F-2パイロットを特集「今日それ放送する?」――『ひるおび』

一つは、情報番組『ひるおび』(TBS系)の特集が、「終戦記念日に相応しくない」と波紋を呼んだ問題。

番組では同局の女性アナウンサーが、航空自衛隊で日本初の女性F-2パイロットに密着した特集を紹介。戦闘機を「かっこいい」と絶賛し、航空自衛隊築城基地(福岡県)で女性パイロットとともに実際に搭乗体験する様子も放映。スタジオでも航空服に身を包んだアナウンサーが登場し、パネルやVTRを用いて航空自衛隊員の訓練の様子や日常などをリポート。航空自衛隊幹部学校で特任講師を務める番組MCの八代英輝氏が、解説を務めるという内容でした。

SNSでは、「終戦記念日だよね? ひるおび…今日それ放送する? おかしいって」とか「終戦記念日にやることではない。特攻隊で犠牲になった方々のことは報じない」などの批判の声が溢れました。


■早田選手の「特攻平和会館に行きたい」発言を特集――『めざまし8(エイト)』

二つ目は、情報番組『めざまし8(エイト)』(フジテレビ系)で、パリ五輪の卓球女子シングルスで銅メダル、団体で銀メダルを獲得した早田ひな選手(24歳、日本生命)の「特攻平和会館に行きたい」との発言について取り上げたもの。

番組では、早田選手が13日の帰国後の記者会見で「帰国して何がしたいか」の問いに、「アンパンマンミュージアムに行きたいのと、鹿児島(知覧)の特攻平和会館に行って、自分が生きているのと卓球ができているのが当たり前じゃないことを感じたい」と話したことを取り上げました。

この発言もSNS上では賛否両論の意見が飛び交いましたが、社会学者の古市憲寿氏は、「意外でしたよね、その言葉がポーンと出てくるのは」と言い、「僕も父親の実家が鹿児島で、知覧のそばなんで、知覧とか万世の特攻の資料館はよく行ったりするんですけど、特攻があったから今の日本が幸せで平和だっていうのはちょっと違うなと思っていて、むしろ特攻みたいなことをさせない社会にしていく必要があると思う」と指摘。

続けて「もちろん特攻の記憶を受け継ぐことは凄い大事なんですけど、それにただ感動して泣いて終わりにするんじゃなくて、特攻みたいなものがもう2度とこの国に現れないようにするにはどうしたらいいんだろうって、そういったきっかけになるような、そういうふうに平和を考えることが凄い大事かなって思います」と考えを述べました。

MCの谷原章介が「そうですね。そういったことも含めて、あらためて若い世代も含めて、もう1回そういったことが起きたということを忘れないように、資料館であったりとか記念館だったりとか、もう1回自分がそこを見つめ直すことも大事」と言うと、古市氏は「特攻で亡くなった方も数千人なんですけど、230万人の軍人の方、日本全体で300万人以上が亡くなっている戦争なんで、そのことは忘れないようにしたいですよね」と話しました。


■熱狂の原因は今に通じるか――『NHKスペシャル』「‟一億特攻”への道」

三つ目は、17日に放送された『NHKスペシャル』(NHK)の「‟一億特攻”への道」です。「特攻とは何だったのか」「なぜ4千人もの命が捨て石にされたのか」――その疑問に向き合い、15年前から調査・取材を重ねてきた大島隆之ディレクターが自ら語りを務めるドキュメンタリー。


▲米軍空母に突入する零戦(NHKテレビより)

今年見つかった極秘文書から見つかった特攻隊員の志願調査の記録を読み解きます。隊員はなぜ志願し、どう選抜されたのか。突撃後、どんな経緯を辿ったのか。送り出した地元や家族のその後は…など、番組は残された記録・映像・遺品・聞き取りなど多角的な調査で点と点をつなげ、戦史研究家らの研究も参考に、特攻隊員一人一人の姿を浮かび上がらせます。

一方、特攻を賛美し「一億特攻」という幻にとり憑かれた国民の空気にも注目。熱狂の原因を分析した埼玉大学・一ノ瀬教授の見解は、そのまま今の日本人の精神的傾向にもあてはまるのではないかと指摘します。

番組に対し、「しんぶん赤旗」のテレビ試写室コーナーで論評する舞台プロデューサーの城間優子さんは「戦後79年が経ち、戦争体験が徐々に聞けなくなる中でも、地道な取材や研究により新事実が判明していて、報道の意義は大きい。戦争特集を夏の風物詩で終わらせず、私たちは学び続けなくてはいけないと強く思った」と語りました。


【出典参考】2024年8月15日配信「女性自身」、「スポニチ」、17日付け「しんぶん赤旗」



※パレスチナに平和を!イスラエルはガザへの軍事攻撃を止めろ! 

(※緊急行動は終わりました。)


※ #ロシアはウクライナ侵略をやめろ!



※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf


※ #統一教会の宗教法人解散を求めます
■署名活動はオンライン署名サイト「Chage.org」で行われます。
https://chng.it/YYVtM9Wr8G



※新たな「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力を

(9条改憲NO!全国市民アクション)http://kaikenno.com/?p=1826
■これまで取り組んできた「安倍9条改憲反対!改憲発議に反対する全国緊急署名」に変え、新しい情勢に合わせた「憲法改悪を許さない全国署名」に取り組みます。
■ネット署名 
https://chng.it/R2YgNbLD
■署名用紙(プリントしてお使いください)
署名用紙はこちら


2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に! 
♯日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
♯米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を


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