とだ九条の会blog

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戦争は止めることができる--羽田澄子さん (2)

2010年02月03日 | 国際・政治

昨日に引き続き、憲法メディアフォーラムのホームページ(「直言56」)より記録映画作家である羽田澄子さんのインタビュー記事を転載させていただきます。(サイト管理者)

●非核三原則の堅持を

 不思議なもので「憲法を守ろう」という声は随分あちこちで聞こえるけれど、「憲法を変えよう」と主張する人たちの声はそれほど耳に届いてこない。それなのに、イラクに自衛隊が派遣され、国民投票法が成立し、実に巧妙に流れを変えてきている。
 「あの憲法はアメリカの押し付けだから変えよう」という人がいるけれど、なぜ憲法だけ「押し付け」といって抵抗するのか。もっとほかのもの、例えば沖縄の米軍基地や原子力船の寄航など、押し付けられているものはほかにもたくさんあるのに、それについては文句を言わない。
 国というものは軍隊を持って国民を守るものだ。権力志向の人間は恐らくそういう力を持っていなければ権力が行使できないと理屈抜きに思っている。改憲派の人は当然のこととして軍隊が必要だと思っているのではないか。
 「北朝鮮が攻めてきたらどうするのか」と言う人もいるが、日本には憲法9条があり、日本から攻めることはないから、北朝鮮が攻めてくる理由はない。
 日本は絶対に戦争を仕掛けないということが、国のあり方として基本にある。
 だから新政権には、憲法9条と非核三原則を大切にしてもらいたい。無駄遣いをやめて財源をつくり、人々が本当に必要なところに振り向ける。「脱官僚」と言っているけれど、どれだけ民主党に力量があるか。状況に応じて、官僚と協力してそういう方向を打ち出さなければいけない。
 米国のオバマ大統領のプラハの演説は画期的だった。米国の政治家の口からああいう言葉が出たのは初めてではないか。実際には難しいことだろうが、非核三原則を守って9条を守って、方向としてはオバマ大統領もそちらを向いている。その意味では心強い発言ですね。
(つづく)

【プロフィール】羽田澄子(はねだ・すみこ)さん
1926年、旧満州大連市生まれ。自由学園女子部高等科卒。50年岩波映画製作所入社。57年の「村の婦人学級」で初演出。81年に退職するまで約80本の映画を手がけ、以後も、フリーの記録映画作家として活動。82年「早地峰の賦」で芸術選奨文部大臣賞。86年の「痴呆性老人の世界」で毎日映画コンクール教育文化映画賞。90年の「安心して老いるために」で山路ふみ子賞。「嗚呼 満蒙開拓団」は文化庁映画賞の大賞を受賞した。同作品の自主上映の日程は自由工房のホームページに掲載。

【出典】憲法メディアフォーラムのインタビュー記事「直言56」より
http://www.kenpou-media.jp/modules/interview/index.php/56.html

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