とだ九条の会blog

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憲法を生かし、戦争と貧困をなくそう(1)

2008年07月16日 | 国際・政治
2008年5月3日、東京・日比谷公会堂で行われた憲法集会で、社会民主党の福島みずほ党首と日本共産党の志位和夫委員長が挨拶を行っていますが、特に日本共産党の志位氏の発言が示唆に富んだ内容でしたので、2008年5月4日付け『しんぶん赤旗』より、ご紹介させていただきます。

みなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫です。きょうは、会場いっぱい、そして会場外にもあふれるみなさんがお集まりいただき、感激しております。

■憲法をめぐる情勢の前向きの変化??草の根の運動が世論を変えつつある

この一年間を振り返りますと、憲法をめぐる状況は大きく前向きに変わったと思います。参院選で国民が下した自公政権ノーの審判は、「任期中の改憲」を掲げた安倍政権を退陣に追い込み、安倍さんが掲げた「戦後レジームからの脱却」「美しい国」なるスローガンは、いまとなっては懐かしくもむなしく響く、文字通りの時代錯誤のスローガンとなりました。
世論調査にも、この変化は、はっきり示されました。読売新聞は、4月8日に憲法に関する連続世論調査の結果を発表しました。私は、三つの点に注目しました。
一つは、改憲反対が43・1%となり、改憲賛成は42・5%、反対が賛成を何と15年ぶりに上回ったことです。
二つ目は、改憲反対と答えた人の理由のトップは、「世界に誇る平和憲法だから」で53%だったことです。
三つ目は、なかでも九条については、改憲反対が60%と改憲賛成の31%の2倍にのぼり、圧倒的多数になったことです。
「読売」といえば、独自の憲法改定試案を発表するなど、憲法改定の旗振りをしてきた新聞だけに、この調査結果には真実性と説得力があります。逆の結果が出ていれば一面トップになったでしょうが、この結果は一面肩のわずか三段見出しで悔しそうに扱っています。
この連続世論調査の結果をみますと、憲法をめぐる国民世論の前向きの変化は、2004年から始まっています。この年の6月に結成されたのが「九条の会」でした。この会が年々草の根の組織を増やし、7000を超えるところにまで成長したことが、国民世論に変化をつくりだした。ここに大いに確信をもっていいのではないでしょうか。

■改憲派の巻き返しの動き??相手が何より恐れているのは草の根の運動

もちろん改憲派の新たな巻き返しの危険は軽視できません。九条改憲を狙う議員集団「新憲法制定議員同盟」が3月に新役員体制を発足させました。これまでは自民党中心の議員同盟だったのですが、今度は民主党の幹部も役員に参加したのが特徴です。会長は中曽根元首相で、自民党の伊吹幹事長、民主党の鳩山幹事長がそろって顧問に就任し、自民、民主の幹部が顔をそろえました。
憲法審査会を始動させ、海外派兵の恒久法をつくり、憲法改定案をつくろう??これがこの議員集団のプログラムですが、この間の一連の動きをみていますと、彼らが何よりも恐れているのが国民の世論と草の根の運動なのです。
中曽根会長は、最近の集会で、こういいました。「最近のある新聞によると、(改憲)支持と不支持が逆転しつつある。どういう理由によるかわからないが、国民もいろいろお考えなのだと思う」。ずいぶん戸惑った様子ですね。
議員同盟の愛知和男幹事長は、「われわれと正反対の勢力、『九条の会』と称する勢力が、全国に細かく組織づくりができており、それに対抗していくにはよほどこちらも地方に拠点をつくっていかねばならない」と語っています。
ここまで憲法を守る草の根の運動が相手に高く評価されているのですから、その評価にこたえて、改憲派を包囲する、ゆるぎない国民的多数派をつくりあげるために、いよいよ力をそそごうではありませんか。
(つづく)

【出典】2008年5月4日付け『しんぶん赤旗』より


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