とだ九条の会blog

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戦後も特高官僚が生きている“戦前病”(2)

2007年02月10日 | 国際・政治
韮沢氏は、実は小泉純一郎前首相も青嵐会の流れを受け継いでいるといいます。ただ当時、まだ若かった小泉氏は“坊や”扱いされ“血判”は免除されたとか。当時の青嵐会には、石原慎太郎幹事長ほか三塚博、森喜朗、中尾栄一、藤尾正行ら30数人がいましたが、安倍晋三氏の実父・安倍晋太郎元外相が病死した後、安倍派を三塚氏が引き継ぎ、その後、派閥会長には森氏がなって森派となりました。その森氏が首相になって「日本は天皇を中心とする神の国」との発言などで批判を浴び退陣。その後継として小泉氏が登場したのです。この時、小泉氏は「自民党をぶっ壊す」などと叫び世論を引きつけたのですが、実は前述のとおり、自民党極右派の青嵐会の人脈が脈々と繋がっているわけで、そうしたことを総合すると、靖国参拝などを巡る小泉前首相の言動も「理解」できるというわけです。

さらに、その人脈が2004年9月の小泉改造内閣にも現われているといいます。
それは、青嵐会を結成した中川一郎元農相が自殺した後、その地盤を引き継いだ長男・中川昭一氏が異例の経済産業相に起用され、特高官僚だった町村金五(元北海道知事、自治相)の息子・町村信孝氏が外相に抜擢されたからです。その町村氏は自公民の改憲派議員でつくる「憲法調査推進議員連盟」の幹事長代理となっています。
親が特高官僚だったからといって、その子どもも同じとは言えませんが、親の地盤を引き継いだ二世議員が思想的にも親の思想を引き継いでいるとあれば問題にせざるを得ないでしょう。
このように戦後になっても、旧特高官僚や極右団体幹部の二世やそれに連なる人脈とその思想、さては政権に近いポストを得るためなどの動機もからんで、“戦前病”にかかっている政治家は意外と多いと、韮沢氏は指摘します。

中川昭一自民党政調会長の「核武装」発言といい、この中川氏と安倍氏が従軍慰安婦問題をめぐるNHKの番組改変問題にからんでNHKに『日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会』の一員として政治的圧力をかけた疑いで訴えられたことも、うなずけるというものでしょう。


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