栃木県の郷土料理

　本日、鹿沼市に行ってきました。
　そこでお訪ねした鈴木さん（70代）に栃木県の郷土料理についてお聞きしました。栃木では、「しもつかれ」というのが郷土料理だそうです。別の方に栃木の郷土料理についてお聞きしたところ、やはり「しもつかれ」とおっしゃっていました。
　まず材料は、塩鮭（塩びきとおっしゃっていました。）の頭、大豆、大根、人参、油揚げ、酒粕。豆は節分で使った残りを使うそうです。調味料は、塩鮭の塩分、大根、人参などの水分があるので、鈴木さんのお宅では醤油だけだとのこと。作り方は、先に塩鮭の頭と豆を煮ておく。塩鮭の頭は練炭だと半日くらいかかり、圧力釜を使うと15分くらいで済むそうです。そして「鬼おろし」という竹製の粗目のおろし器で大根と人参をおろし、先に煮ておいた塩鮭と豆に油揚げを加えて一緒に煮て、最後のほうで酒粕を入れます。とろ火で半日くらい煮て出来上がり。時期は2月の初め頃で、赤飯も炊いて一緒にお稲荷さんのお祭りで供えるそうです。
　食べ方は、意外にもその人の好みがあるものの、冷たくして食べるほうが美味しいそうです。1週間～10日は日持ちするので、昔は保存食だったらしいです。塩鮭の頭はちょうどその時期になるとスーパーで売っているとのこと。鈴木さんは「今の若い人はあまり食べないかもしれないが、私は大好き。自分は少し糖尿の気があるので、これなら体にもいいし、これがあれば他のおかずはいらないよ。」とおっしゃっていました。そして「しもつかれ」は毎年作っているそうです。奥様より「あんた東京の人？じゃあ、知らないね。来年の2月に来てみな。そしたら食べさせてあげるから。」とお誘いいただきました。感謝です。機会があれば、ぜひ伺いたいと思います。ご協力いただきました鈴木様、本当にありがとうございました。