小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

ポジ・スパイラル

2008-08-25 | 


 ここ2年ばかり一緒にお仕事をする機会をもった方に今日もご馳走になってしまいました。初めは何をしている人かよく分からなくて、まぁ出版物に関係しているわけだから、そっち方面の方であることは確かですが、どういう立場でひとつの仕事に関わっているのか(プロデューサーなのか、編集者なのか、デザイナーなのか)正確に見えなかったし、周りの人から特に説明もされなかったし…。とはいえ、その人となりが分かってしまえば、そんなこと別にどうでもいいことなので、大して気にもしてきませんでした。
 いつもゆるっとした感じで、カリカリせず、気のいい兄貴分のような存在なので、「軽くいく?」などと誘われると、ほかのライターさんと一緒になって、ついくっついて行ってしまうのでした。

 日本語で表現すると堅苦しくなるけれど、英語に置き換えると分かりやすいということが、現代ではよくあります。
 改めてその方の名刺をよく見てみたら、彼が経営している(「経営」という硬い言葉も、彼には何となく不似合いですが)「北一文庫」という渋い社名の書かれた名刺の裏面に「creative production」と書いてあり、その下に「editorial」「advertising」「planning」とありました。
 「あぁ、そういうことね」と今になって納得したりして。ずうっと前に名刺を頂いていながら、気に留めなかった
自分のいい加減さに呆れてしまいました。名刺からは名前と連絡先さえ分かればいいくらいの感覚なので、肩書きなどはあまり注視しない。こういうタイプだから、サラリーマンが務まらんのです。

 で、その方の奥さんは著名な小説家なんですね。名前は服部真澄さん。ご存じの方も多いと思います。
 ウィキペディアによると、服部真澄さんは「1961年7月31日生まれの日本の小説家。東京都生れ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。編集制作会社勤務、フリーエディターを経て、直木賞候補となった『龍の契り』で華々しく登場。1996年、『鷲の驕り』で、第18回吉川英治文学新人賞。日本国外を舞台にした国際推理小説で読者を獲得した」そうで、一方で「1995年のデビュー作『龍の契り』では中国外交問題をテーマに、その後も遺伝子組み換え作物『GMO』など、常に時代の流れに着目し、鋭いテーマと緻密な取材で、スケール感あふれる作品で読者を楽しませてくれる」とも評されており、「そうなんだぁ、服部さんの奥さんは大したものだなぁ」と、世間ずれした感想を抱きつつ感心しておりますが、読書に偏りのある私は、実は服部真澄さんの作品を読んだことがありませんでした。

 最近上梓された話題作に、環境問題に挑んだ『ポジ・スパイラル』(光文社刊・定価1785円)があります。大変気立てのよい飲兵衛のご主人は「読んでくださいよ~」などと言っていましたが、これまた、まだ読んでおりません。服部さん(ご主人の方)にははたびたびご馳走になっているのに、なかなかお返しできないので、せめて奥様の印税に貢献しなければバチが当たっちゃうよなぁ…と思ったりして。なので、ささやかな恩返しのつもりで、ここで紹介させて頂いた次第です。


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