小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

いとうせいこうさんの「平和自由宣言」

2015-10-28 | つぶやき
10月24日はクレヨンハウスの連続講座
『原発とエネルギーを学ぶ朝の教室』の第64回目、
講演はいとうせいこうさん。
「いま、選ぶことば」と題して、今回はイレギュラーで
主宰の落合恵子さんとの対談形式で進められた。

せいこうさんの「未来からものを見る」姿勢に打たれた。
せいこうさんが8月の発表した「平和自由宣言」を
朗読しているのを聞いていたら、厳かな気持ちになった。
そして改めて、この宣言の意味を
深く胸に刻んだのでした。

【平和自由宣言 前文】
私たちの民主主義はここから始まる。
戦後七十年の年に。
新たな私たちの『戦無民主主義』は。
長くかかるかもしれない旅のために私たちは、
ひとりひとりのかたわらにこの宣言を置く。

【平和自由宣言 1】
私たちは平和を求める。
それは自由を求めることと同じである。
したがって私たちは宣言の名に平和自由と並記する。
平和抜きの自由はなく、自由抜きの平和はない。
私たちはふたつを同時に目指す。
どちらかを諦めて後回しにするなら、
もう一方も失ってしまうから。

【平和自由宣言 2】
平和自由を目指す運動は、
参加するあらゆる個人を守り解放する。
そうでないならば結局、運動は対抗する権力と同じである。
運動のために個人が抑圧されてはならず、
むしろ個人のためにこそ
運動は是正され続けなければならない。
それが不可能ならば運動は内部から疑われるべきだし、
時に差し止められても構わない。

【平和自由宣言 3】
暴言はどのような集団、どのような個人からも
一気に退けられなくてはならない。
言葉の暴力の効果は肉体的暴力と同じかそれ以上であり、
心を殺し肉体を傷つける。
支配を好む者たちの言葉遣いを私たちは避けて進もう。

【平和自由宣言 4】
『ひとりの生命は地球より重い』という不思議な言葉を
もう一度畏れなくてはならない。
ひとりがそれぞれ他の人間すべてより尊いとは。
しかし諸君、人権はそのような考えからしか来ない。
あらゆる力によって彼らの目的のために抑圧される者よ。
平和自由宣言はあなたの存在を
地球より重く扱うために生まれた。

宣言する。
あなたがたはそれぞれ、他の者すべてよりも常に重い。

(宣言は行使されてこそ、そのたびに意義を増す。
例えばネット上であなたが言葉の暴力を受けていると考えた時、
あなたは相手に「平和自由宣言3を適用します」
と書いてこのページへのリンクを添付すればいい。
あなたは【平和自由宣言】によって守られる)
コメント (3)
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