6月21日は埼玉県大宮で行われた
「埼玉殺処分ゼロシンポジウム」に出席した。
保護団体のシェルターで掃除の手伝いしていたときに
知り合ったハルコさんからのお誘い。
大宮駅構内にあった、カエルをモチーフにしたポスト
朝10時から夕方4時までの長丁場。
登壇者の中に『犬を殺すのは誰か』の著者で、
「ペット流通の闇」に切り込んだAERAの記者、
(現在は朝日新聞社メディアラボ主任)の
太田匡彦さんの名があったので、ぜひ聞きたいと思っていた。
埼玉県庁の動物指導担当の前任者の橋谷田元氏と、
現・主管の福田郡盛氏が、
動物愛護への個人的な向き合い方や
埼玉県の動物行政について話したのだけど、
とても興味深かった。
埼玉県では、2013年に県知事による
「犬猫の殺処分ゼロを目指す宣言」が発表されている。
でも、「あまりにも子猫の引取りが多いため、
埼玉県ではまだまだ殺処分ゼロにすることはできない」
と、福田氏は言った。
そして「“殺処分ゼロ”という数値目標だけに、
とらわれてはいけない」と語っていた。
収容数でも、殺処分数でも
圧倒的に多いのが、所有者不明の子猫である。
埼玉県では子猫には薬物による処分をしているそうですが、
他の自治体では、殺処分をゼロにするために、
「自然死」させている所があると言っていた。
その「自然死」とは、つまり「餓死」なわけです。
飲まず食わずで死んだら、殺処分数には入らないから、
乳飲み子の子猫にはエサをやらずに、
衰弱死させてしまうそうなのだ。
「殺処分ゼロは、もちろん目指すべき目標だ。
でも『うちの自治体は殺処分ゼロです』と言うために、
飢えと渇きで苦しみながら子猫が死んでいくのを
自分は良しとできない」と、福田氏は言っていた。
「どうしても生かしてあげられないなら、
せめて苦痛なく逝かせてあげたい、
たとえ殺処分ゼロにならなくても」と。
本来は、そんな選択肢があってはいけないと
語っていたし、ハナ動物病院院長で、
学生時代に行き場のない保護犬・保護猫に
新しい飼い主を探すサークル「犬部」を立ち上げて、
精力的に活動していた太田快作獣医師は、
「TNRなどの地域猫活動がもっと知られるようになり、
猫の不妊・去勢が徹底されれば、
殺処分ゼロは絶対達成できる」と断言していた。
県の動物指導担当のお2人も獣医師ですが、
獣医師の役割は臨床だけでなく、
「動物愛護活動」は獣医師がするべき
重要な役割だと言っていたのが印象に残った。
「埼玉殺処分ゼロシンポジウム」に出席した。
保護団体のシェルターで掃除の手伝いしていたときに
知り合ったハルコさんからのお誘い。
大宮駅構内にあった、カエルをモチーフにしたポスト
朝10時から夕方4時までの長丁場。
登壇者の中に『犬を殺すのは誰か』の著者で、
「ペット流通の闇」に切り込んだAERAの記者、
(現在は朝日新聞社メディアラボ主任)の
太田匡彦さんの名があったので、ぜひ聞きたいと思っていた。
埼玉県庁の動物指導担当の前任者の橋谷田元氏と、
現・主管の福田郡盛氏が、
動物愛護への個人的な向き合い方や
埼玉県の動物行政について話したのだけど、
とても興味深かった。
埼玉県では、2013年に県知事による
「犬猫の殺処分ゼロを目指す宣言」が発表されている。
でも、「あまりにも子猫の引取りが多いため、
埼玉県ではまだまだ殺処分ゼロにすることはできない」
と、福田氏は言った。
そして「“殺処分ゼロ”という数値目標だけに、
とらわれてはいけない」と語っていた。
収容数でも、殺処分数でも
圧倒的に多いのが、所有者不明の子猫である。
埼玉県では子猫には薬物による処分をしているそうですが、
他の自治体では、殺処分をゼロにするために、
「自然死」させている所があると言っていた。
その「自然死」とは、つまり「餓死」なわけです。
飲まず食わずで死んだら、殺処分数には入らないから、
乳飲み子の子猫にはエサをやらずに、
衰弱死させてしまうそうなのだ。
「殺処分ゼロは、もちろん目指すべき目標だ。
でも『うちの自治体は殺処分ゼロです』と言うために、
飢えと渇きで苦しみながら子猫が死んでいくのを
自分は良しとできない」と、福田氏は言っていた。
「どうしても生かしてあげられないなら、
せめて苦痛なく逝かせてあげたい、
たとえ殺処分ゼロにならなくても」と。
本来は、そんな選択肢があってはいけないと
語っていたし、ハナ動物病院院長で、
学生時代に行き場のない保護犬・保護猫に
新しい飼い主を探すサークル「犬部」を立ち上げて、
精力的に活動していた太田快作獣医師は、
「TNRなどの地域猫活動がもっと知られるようになり、
猫の不妊・去勢が徹底されれば、
殺処分ゼロは絶対達成できる」と断言していた。
県の動物指導担当のお2人も獣医師ですが、
獣医師の役割は臨床だけでなく、
「動物愛護活動」は獣医師がするべき
重要な役割だと言っていたのが印象に残った。