小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

鎌仲ひとみ監督最新作のお話

2015-03-22 | つぶやき
3月21日、鎌仲ひとみ監督を講師に招いた
クレヨンハウス主催の朝の教室に出席した。
早めに予約していたので、
私の席は確保されていたけれど、会場は満席で、
当日キャンセル待ちの立ち見の人が何人もいた。

まず初めに、鎌仲さんが、
のちの映像制作の原動力となった出来事を語った。

鎌仲さんは、湾岸戦争以降、
イラクで白血病の子どもが増えたのは、
劣化ウラン弾の使用が原因であろうと指摘。
経済制裁によってイラクの医療は荒廃し、
病人は置き去りにされていった。

現地で取材を重ねていくと、
子ども達は被ばくに弱く、一番初めに命を落とすのは子ども達。
もっとも必要とされていた抗がん剤も手に入らない。
死んでいくイラクの子ども達を目の前にして、
無力だったこと、何もできなかったことが、
鎌仲さんを突き動かしたのだという。

原発がいい・悪いではなく、
それを超えて提起したかったのは、
再生エネルギーについて、
もっと真剣に取り組んでもいいのではないかということや、
初期被ばく、長期低線量被ばくによる命の行方。


そんな思いを託した鎌仲さんの最新作が、
震災後の福島で、「子どもを守りたい」と
ひたむきに願う母親たちの取り組みを描いた
『小さき声のカノン-選択する人々』。
3月7日からすでに公開が始まっている。

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