小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

土手の脇道

2008-08-11 | 犬&猫との暮らし


 毎朝、犬たちを散歩に連れて行くのは荒川の河川敷なのですが、その河川敷に行くには、荒川と並行して手前側を流れる新河岸川を渡って行かなくてはなりません。土手道は一番高い所にある舗装路のほか、荒川サイドに草むらの道や舗装路、新河岸川サイドに砂利道と草むした道と、何段かになっています。

 グランドでゆっくり犬たちに運動をさせる時間がないときは、舗装された土手道より一段低い新河岸川サイドの砂利道を散歩します。最近、外に通って仕事をしているので、平日の朝はたいていこのパターンです。
 朝5時台だとまだ昇り切らない太陽が高い土手道に遮られ、砂利道は日陰になっているので、犬たちにとっても快適な散歩道になるのです。
 

 周囲に草が生い茂るこの砂利道を歩いていると、実にさまざまな生き物に出会います。草むらに顔を突っ込んだクリが顔に蜘蛛をくっつけていたり、ブナが背中にまだ子どものしょうじょうばったを乗せていたり、地面を横切るように何本も作られている蟻の巣や5ミリにも満たないかたつむり、空を切って舞うツバメ…、何気なく目をやるだけでも自然の営みが見事に繰り広げられています。
 ああ、人間は目に見えない巧妙な生物連鎖の中で生きているのだなぁ。たまたま道具を持つ人間が生き物の頂点にいるかのように見えるだけで、自然界はこうしたさまざまな生き物がいて成り立っているんだよなぁと、急に殊勝な心持ちになって、しみじみと歩いています。

 数日前、庭で水やりをしていたらテラスの下から、以前見かけたアカガエルが顔を出しました。恐らくこのマンションの建設当時は、テラスの立ち上がり部分と庭の地面の間に隙間はなかったのだと思います。年を経て、多分庭の土がへたって隙間ができてしまったものと思われます。これって手抜き工事だったということでしょうか。

 で、そのテラスの下にはちゃんと土が盛られていなくて、日本家屋でいうところの縁の下みたいな空間があるようなのです。アカガエルはそこを住まいにしているらしい。私は彼を(彼女かもしれないけど)「縁ノ下権蔵」と名づけ、庭で水やりをするときは「縁ノ下クン、お水をどうぞ」と声をかけ、テラスの立ち上がり付近にも必ず水をかけてやるようにしています。縁ノ下クンがナスやシシトウにつく害虫を食べてくれることを期待しながら。

コメント (1)
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