湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

峠・父をホームに送り出す

2009-04-26 17:11:44 | 引きこもり
父が今回始めてのホームに、2泊3日のショートステイに出て行った。前日、私の外出中、大惨事を起こしてくれた件が尾をひいていた。父の部屋のベッド周りは、スリッパを履かなくては、周辺に尿臭さを運んでしまいそうに、悪臭が残っていた。父は、私達との口論の影響か、一晩中奇妙な演説を長々と反復していた。眠っているのだが、仰向けの状態のまま、両手で中空をかき回し、大声の寝言を繰り返していた。レム睡眠行動障害である。

午前4時14分から3回、うなされるというより、周辺を征圧するような口調、宗教の伝道演説もどきを繰り返していた。暴れて危険な状態ではないときは、起こすとベッドを降りて転倒したり、ろくなことにならない経験があるので、見守ることにしている。これだけ大声だと、窓を通して4~5m先のお隣さんの2階の窓へと、筒抜けに聞こえてしまう。冷や汗ものなのだが、父は6時20分頃目覚め、その窓辺においてあるTVを大音量でかけはじめて、慌てて私が音を落とすために飛び込んだが、先方の窓がぴしゃりと閉じた。抗議の開閉だった。

父は私が飛び込んだために興奮し、ベッドに走りこんでバランスを崩し、ベッド上に激しく倒れこんだ。痛かったのだろう、ベッド柵に打ち付けた手をかばいながら、私に背を向けて丸まってしまった。

とにかく、今夜も1~2時間眠っただけで、結局は起こされてしまった。父の出発は11時。食事が定時8時台という中途半端さで、眠ることが出来ない。戸塚で買ってきたお焼きを暖めて、お吸い物と果物を糖尿病食の範囲で付けて出した。父は眠いのだろう、声をかけても起きないし、この状態だと揺り起こせば、身構えてしまうだろう。冷めないうちにという意図が伝わらないもどかしさは、百万と飲み込んできた。今回は百万一回目なのだった。自分のガス抜きをし、スリッパリレーをして、風呂場にもどった。靴下が、鼻を突くアンモニア臭がするので履き換え、事件後の処理で溜まった風呂場脇の洗濯物の悪臭抜きに、窓を開けるためだった。

父の足を引きずる音が聞こえ、叩きつけるようにポータブルトイレの蓋が閉まった。お絞りを暖めてベッド脇に出してあるが、私が指示しないかぎり、手も顔も拭かない。だから、尿で濡れた手でお焼きを食べているのが想像された。母はこの不衛生な状態が耐えられずに、体調の悪いときは嘔吐していた。

身体がしびれ、四肢末梢が脈打っていた。母の「何で生きてきたんだろうねえ」という言葉を思い出して、「その問いが答えを準備しているのだよ」と、心の中で応答していた。生は目的に向かって全うされるものではないのだ。意味を求めることの意味をつぶやいていた。

予定の時間の直前に、説得し着替えをさせた。父には部屋を清掃しておくからという部分だけ納得がいったよう、この辺が悲しいが、今は反発せずにホームに出かけてくれることが第一だった。雨の中、父は赤い傘をさしかけられながら出て行った。先方は起床・食事の時間が自由というホームである。昼間寝続け、夜中徘徊転倒しないよう相談確認している。中途で帰ってこないようにと、車に礼をした。

------

母は死んだように眠っていたが、胃切除の影響で黙っていては食事を取らないで日を過ごしてしまう。11時半を回っていたので食事をつくり、本メッセージを仕上げた。

14時から、飯田橋で不登校新聞の講演会だが、休むことにしようかと思っている。「わーく」の取材先なのだが。
(つづく)
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 再びポータブルトイレが逆立... | トップ | ショートステイ・なか日の休... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

引きこもり」カテゴリの最新記事