湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

わかるけどわからない話(ライフサイクルからみたAD/HD 学習会に参加して)

2005-06-30 02:59:18 | 引きこもり
 今日は「Cafeすばる」にお邪魔した後、湘南子どもネットワーク主催の「ライフサイクルからみたAD/HD」の学習会に行ってきました。(さて私の本職は何でしょう?笑。)茅ヶ崎市役所分庁舎6Fのコミュニティホール会場に130名を越える「関係者」が集まりました。講師は練馬光が丘病院精神科医長・NPOあではで神奈川理事大賀健太郎氏でした。

 対象が保育園・幼稚園・福祉施設・学校等こどもに関わる職種、俗に言う教育・療育関係者ということで当人の活動情報は期待していなかったものの、実践が多少とも反映しているかと思って参加したのですが、甘かったというのが感想です。

 AD/HD(注意欠陥/多動性障害)とはどういう症状かとか、大人の症状はどのような特徴が有るかというような紹介的な話題に終始しているのは、いただけません。腕組みして、正面向かないで横から話しているなんて、心閉じて話していますよね。またまたディズニーと坂本龍馬ですよね。

 LD学会が生まれ、各地に軽度発達障がいの関連活動が拡がってきたというここ10年来の活動のスタイルが、啓蒙活動からまるっきり変わっていないのは、何でなんでしょう?親御さんの活動がありますが、当人の声がほとんど聞こえてきませんし、親御さんの実践レポートが上がってこないのは、不思議でなりません。

 百歩さがって、支援活動に関わるものとして、日常活動でぶつかる様々な問題を、カンファレンスのような場で経験交流したいと思っていても、それはカウンセリング窓口のようなカウンセラーと親子のような関係の場しかなく部外者として弾かれたり、いざプロ・セミプロの講座のような場でも、指導者「養成」講座の形で高額でありかつ、教科書的な「知識伝授」であったりするということで、場がないのです。

 関係職の場合、守秘義務があります。今回の集まりもQ&Aの場面で、得体の知れないやり取りがありました。抽象的なぼかした質問に対し、情況がつかめないと講師側から質問の中身を確認しようと発言すると、質問者がなにやらもじもじしている。それは守秘義務に触れてくるので言えないという具合で、実は今までの会でもこういう場面はしょっちゅう出くわしています。これでは話になりません。「例えばこういうケースの場合,皆さんはどうされますか?」「またそれはどういう判断から行っていますか?」というようなケーススタディすら見たことがありません。

 啓蒙活動があり、その連続をもって活動とするのは食傷気味なのです。関係者にも親にも同じ話を聞かせる講師も何ですが、このディスコミを何とかならないのかと思って10年たってしまっています。変化しませんか、いい加減。

 …とまあ、この傾向、うんざり顔していたら、知り合いのTさん、私を捕まえて「ニキ・リンコさん講演会 in 座間」というチラシをくれました。12/4ふむふむ…2千円…行かない。高いよと文句言おうとしたら、もう姿が消えていました。Oさん、私の席近くにいらして、「何むくれてんだろ」と思っていたでしょう?質問がんばっていらしたけれど、SOAAの話が出てましたけれど、当人が患者の立場を踏み越えて動き出さなければ、ほんと不毛。そう思いませんか?守秘の霞の彼方、そっとつまみ食いにきて、私の不満は、さらり「受容」してしまうんでしょうか。ほんとわからないよね。

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