湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネの地域学習活動・就労支援活動の実践試行を書き溜めていきます。

10/13&14 網膜色素変性症と錯視/眼力(めぢから)と意志/野宿者の生存を追い込む社会

2010-10-14 16:18:24 | 引きこもり
2010/10/13 記
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右目の調子が悪い。先日は「菱沼」バス停裏の工事フェンスの路地を国道1号線側から歩いていたら、闇の中に突然背丈より高い巨大な黒い箱が道を塞いでいた。びっくりして立ち止まったら、錯覚だった。車の運転をしていたら危ないことになっていただろう。暗視能力が極端に落ちた。

道の傍らに反射板を利用した車の速度警告看板が有る。Z字上に反射板を配列し、非常灯をつけた看板を見たことがないだろうか。これを闇の中で見ると、速度警戒中の警官に見えたりする。昼間バス停から、バスが来る方向の彼方に看板の雨よけが丁度バスの屋根の高さに見えて、何回もバスがやってきたかのように錯覚してしまう。それが錯視とわかっていても,そう見えてしまう。ひとの視覚は、一部のパターン情報から全体の形状を検索して、見えているように認識させてしまう。視覚情報の不足分を、記憶を引用しながら補填しているので、私の黒い大箱もその働きがふいに現れたものだった。黒い「妖怪・塗り壁」登場である。

「夜盲症(俗称・鳥目)」はビタミンAの欠乏症として、視野の明るさが落ちるために暗部の階調がつぶれてしまう形で視力低下症状を起こす。私は網膜色素変性症で、同じく暗部の階調がつぶれてしまうが、丁度、古いフィルムを見ているかのように視野がちらついている。原因は不明で遺伝形質が関係している例が多いという。しかし夜盲症と異なり、網膜色素変性症は治らない。網膜上の視覚細胞が死んでしまう。ところが、私の症状を会話で説明しようとすると、相手も引いてしまうので、彼の知っている「鳥目」という言葉でとりあえず伝えておくことにしている。「夜盲症」だと「夜尿症」と聞き違う困ったことも、事実起きるからだ。

調子が悪いといって東京の主治医に受診しても検査をして、今、家で付けている点眼薬を処方するだけなので、途方にくれてしまう。目の異物感を伴うときは、ドライアイ治療のヒアルロン酸点眼薬を点すと、とりあえずかわすことができる。

文科省は2009年6月に「iPS細胞研究ロードマップ」という再生治療研究の予定表のようなものを発表しており、「網膜色素変性症」関連では、


----- 引用、ここから -----

3. 網膜色素上皮細胞
. iPS細胞から網膜色素上皮細胞への分化誘導技術の確立【2年以内】
. モデル動物への前臨床研究【2年以内】
. ヒトへの臨床研究【5年以内】

4. 視細胞
. iPS細胞から視細胞への分化誘導技術の確立【4年以内】
. モデル動物への前臨床研究【3~4年】
. ヒトへの臨床研究【7年以内】

----- 引用、終わり -----

という具合に約10年は待たないと、再生治療は実用化しないという話になっている。勿論、薬物による改善薬開発なども進められているから全く手が打てないというわけではない。(UD-021点眼薬『オキュセバ』開発<『レスキュラ』高濃度薬 など)

難病患者の会のひとつ「網膜色素変性症協会(JRPS)」に私も加入するが、神奈川県では県民サポートセンターなどで、情報交換や講演会などを行っている。顧問の医師は、私の職場の地元、相模大野にクリニックを開業しているが、この間の治療で北里大系の眼科医不審のトラウマがあって、申し訳けないけれど別の眼科医に通うことにしている。

cf. ●「網膜色素変性症協会」HP

我が家の庭の、門から玄関までの敷石のカーブ部分に夜間、照明が届かない一角があって、急ぐと庭草の茂みに突っ込んでしまうことも頻繁に起きている。段差の判定が難しいので、例えば平塚駅北口のバス降車場、三菱東京UFJ銀行側の地下道入口階段一段目のように、段差が階段前に一段あるところなどは、階段パターンが同じために、非常に危険な場所になっている。階段を降りようとして、危うくひとにぶつかるところだった。昼間でもパターン認識が弱まっているのだ。ここは高齢者のトラップになっている場所のひとつ。健常者の作った無神経な施工の一例だ。通ったら眺めてみてほしい。

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体調のはなしばかりで申し訳ないが、昨日は糖尿病の定期受診日でもあった。私は以前通院していたところの治療がマンネリ化しているので、新しい単科クリニックに通い始めている。若い医師でお手並み拝見の感があるのだが、とにかく外来は私ひとりのことが多い。新しいところだから、糖尿病専科は地方ではなかなか成り立たないだろう。中高年が中心になれば、様々な変調が出てくる。それを見てもらいながら、糖尿病も治療するというスタンスを中高年は変えないだろう。糖尿病専科なら、実績があって遠方の方も通うという形なら成り立つだろうが、近隣の総合病院と組まないと難しいところだ。私にしてみれば、待たないで受診できるからいいが、質が落ちたら困る、それだけなのだが。

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野宿者への心無い、下手をすれば殺人につながる襲撃の記事が新聞各紙に出た。中学生や高校生が聾者の野宿者を襲った。湘南でも防砂林や公園で行われてきたことだけに、いじめの歪んだ心性が拡がっていることに慄然とする。しかしそれは、その行為を見逃していく社会が育んだものだ。

湘南の各地で行われている野宿者追い出し行為。私有地から追われる彼らは公園などの公共の敷地に集まる。根源的な労働福祉政策の貧困を棚上げにして、市民社会の隅々から追い出していく。生活保護を受ければ税金泥棒と呼ばれる。ひどいものだと思う。その追い出し行為の細かな対策の力が社会福祉に向かないのはなぜかと思う。今回は藤沢地下道、茅ヶ崎駅南口、平塚博物館前を撮影した。その細かさのひとつ、平塚博物館前のベンチの例をブログに載せた。新聞記事リンクとともに、見ていただきたいと思う。ひとを追い込んで、恥かしくなりませんか。


●「ホームレス聾男性に熱湯重傷…中3男子」
●「ホームレス男性に熱湯=傷害容疑で中3男子逮捕-耳不自由、「反応面白い」・警視庁」
●「ホームレス男性に熱湯 傷害容疑で中3男子逮捕 警視庁」
●「傷害容疑:耳不自由なホームレスに熱湯 中3男子を逮捕」
●「傷害:ホームレスに熱湯 容疑で中3男子逮捕--東京・西神田の公園」


夜間傾聴:******君(仮名・こちらから)





2010/10/14 記
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朝、ゴミ捨てのために起こされた。京都市では空き缶集めも指定業者を決めようとしており、市議会でホームレスの最後の収入源を断つ事になると共産党市議団が指摘した。私は共産党シンパではないが、これは正しいと思う。こまかくしらみつぶしに社会的弱者の生活基盤をつぶしていく、この細かさ・無神経さがたまらない。

●「京都市:「空き缶条例」共産が修正案用意 「回収禁止」削除 /京都」

今日は教室で個別授業だったが、担当の子の高校の行事がからみ延期となっていた。その間を利用して出版社に出かけていた。要件はあっさりと終わったが、他をまわる時間の余裕まではなかった。三省堂で教科書の発送注文を出し、相模大野で書類の受け渡しをして、平塚に出た。

父の入所している老健で、父が転倒騒ぎを起こしたとき、父は鼻を強く打った。そのために、老健を経営している同じ敷地の病院が、夜中、レントゲン撮影を撮った。その際の医療費が未納ということと、診察の結果を家族が聞いていないといけないとのことで、先週の金曜日に連絡が来ていた。連休後に病院に来るように言われていた。入所させても何やかやと用事が出てくるものと、まあ父の顔を見てくればいいかとため息つきつつ、約束の時間ぎりぎりだが、足を運んだ。

電車で戻る最中、自転車泥棒騒動の彼の家族から連絡が入り、対応に追われているうち、到着が30分遅れの16時になってしまった。この時間だと老健は17時が夕食なので、訪問者は敬遠される。だから老健の事務所に挨拶だけ済ませて、裏の病院の方に回った。

受け付けの会計窓口は閑散としていて、地域病院の機能を持っているのか怪しい気がした。もしかしたら長期入院が必要な高齢者専用の病院なのかもしれない。時間が遅かったのでと、状態のメモを残して医師は帰ってしまい、結局骨折なしということで、支払いだけをすませ、メモをもらって玄関を出た。呼び出しておいて、何事ぞと思う。

玄関前は共用の中庭になっていて、パラソルがひとつ。そこにテーブルとベンチがあるのだが、そこに車椅子を寄せて携帯電話で話をしている70代の男性に会釈した。すると携帯を切って、私を呼ぶので話を聞くと、車輪がはまって動けないのだという。車椅子が介助者優先の車輪の小さめのタイプで、溝を越えるのに力がいるのだった。溝から押し上げて老健の方に車椅子を向けると、いや、こっちだと、この方が病院の方を指差した。そんなことがきっかけで、夕食時というのに、そばのバス待ちの時間、ちょっとおしゃべりをした。

老健は認知症の方が中心で、脊椎損傷の方は入所していないとのこと。この方は内臓疾患で入院されていたが、病院の方にも長期入院の方がいるとのこと。寝たきりだねえと話してくれた。飯がまずくてねとぼやいていた。話していて命の張りのようなものが、老健フロアの方と違っているように思う。

目のことを話した。網膜色素変性症は眼球が濁らないので、健常者と間違えられるから余計感じることだが、「眼力(めぢから)」というものがあるのだと説明した。私の右眼が見えなくなってから、会話していて話が通じなくなったことを発見したのだ。もともと声がくぐもっていて相手に言葉が伝わりにくいのだが、眼には意志がこもっていて、どこをどう見つめているかが、気持ちや情報を伝えていくのに大事なノンバーバル・コミュニケーションの要素になっている。視点が合わないと、相手がうまく話をキャッチしてくれないのだ。俳優がカメラの彼方の観客を意識して表情を作るのは、同じことなのだ。横を向いて話していたら、話を聞いてくれないだろう。

実はこういう、本人も意識していないと見えない不自由が横たわっていて、視覚障碍は成り立っている。どんなに怒鳴ろうとも、相手に会話の準備がなければ、話は成り立たない。その空転の苦しみが有る。教員をしているから、自覚できたがという内容の話をもっと簡潔に話した。

だから体躯からにじむ命の張りのようなものは、実は大事なものだと思うと話した。生きている意志のようなものだ。息子に先立たれれば意志もなくなるわねとのお話。意志をぶつける機会ももうないしねと笑っておられた。すみません、思い出させてしまいと謝って別れてきた。

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帰りの時間が遅くなって、夕食を食べる時間を削って、湘南あすなろ会の定例会に飛び込んだ。

慶応大学湘南C(SFC)の秋祭出店の細かい打ち合わせだった。恐ろしい疲労感が全身を襲っていた。血糖コントロールの薬を始めてからの傾向だった。Oさんに家の前まで車で送っていただいて、帰宅した。

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母の夕食の作りかけをバトンタッチし、炊事。同時に洗濯をすませ、横になろうとしたら、明朝の生協の注文表作りが待ち受けていた。母は見張っていていてくれと入浴。倒れたらいけないから私のいる場で入浴してくれと言ってあったからだった。自室に引き上げたのが0時半。まもなく夜間傾聴待機開始時刻だった。

●「ACTをまなぶ セラピストのための機能的な臨床スキル・トレーニング・マニュアル」

上記が茅ヶ崎市立図書館に入った。ひらいてみたが、根気が続かない。レスキュラ点眼薬を点して眼を休めた。


夜間傾聴:□□君(仮名)
     自由が丘夫妻(仮名・久しぶりだがしんどいので断る)


(校正1回目済み)

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