湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネの地域学習活動・就労支援活動の実践試行を書き溜めていきます。

すみません、また介護トラブルです

2009-08-24 04:22:45 | 引きこもり
二日間の清瀬詣に、少々こたえている。

私が出かけている期間、父を新しいホームに預けていたため、ホームも気にしたためか、土曜日の午後、父は大変なご機嫌で帰ってきた。一度寝かせたベッドから抜け出し窓に走り寄って、窓から送迎車に手を振るという危ないことをしたと、留守番の母から聞いた。窓のそばには荷物が積み上げてあり、それを押しのけて窓から身を乗り出したらしい。

送迎車が走り去って、事件が起きた。戻れないのだ。

父は興奮した調子で母を呼んだ。ヘルパーさんが帰ってしまった部屋の中で、父は座ることも立つことも出来ない姿勢で、母に手を引いてもらい、ふたりして転がってしまった。

母は無理をして周囲の荷物をどかせ、父を持ち上げて椅子に座らせた。最悪の展開だった。父は何とかベッドに戻ったが、その夜、私が帰る前に寝惚けて大声を上げてベッドから落ち、失禁。

母は手足と腰を痛めて対応が取れず、自室で寝たきりの状態で、父はベッド下で2時間、私を待っていた。便が漏れ、すさまじい悪臭の中に座り込んでいた。

玄関の扉を開けるなり、異常事態がわかった。母の部屋に飛び込み、うずくまっている母から事情をきいた。母は結局、翌日も夜まで起きてこれなかった。

父は入れ歯を飛ばして、両手は糞にまみれ、暗闇の中に座っていた。母にもう留守中父を預けることが出来ないことを悟った。父の両手を洗浄、ティッシュで拭いたものの、どこから手をつけていいかわからなかった。

床に作業用シート(大きな平おむつ)、椅子にビニールシートを張って、父を歩行器を手がかりに捕まらせながら、背後から補助する形で立たせ、その姿勢を保持させ、介護用鋏で紙パンツを切り取った。容量を超えた糞尿が流れ落ち、ざっと父の下半身を清拭、椅子に座らせた。父は憔悴しきっていた。誰も助けに来てくれなかった恐れと怒りに、私の清拭を手で払いのけようとし、激情に握りこぶしを作っていた。座った父から頭や背中を折檻のように叩かれながらの作業は地獄だった。とにかく落着くのを祈るような気持ちで父の疲れるのを待った。

尿を背後にかぶっていたので、全身の清拭を済ませて、着替え。周囲の始末をざっとしてから、父をベッドに戻した。戻して頭を枕に付かせる途中で、父は寝息をたてていた。こんな状態の父を何を言って興奮させたのだろう。幸いベッドは汚れていなかったので、ゴミ袋にまとめた汚物と洗濯物を持って、階段を降りた。

母が心配して痛む身体にふらつきながら、作業中の私に連れ添い、経過をまくし立てた。私は危うく切れそうになりながら、庭の汚物入れにゴミを捨てに行って、距離を保ち頭を冷やした。

母を自室のベッドに戻らせて、父の部屋の床の拭き掃除と整頓を行ない「窓を閉めた」。ホームから戻ってきた山のような洗濯物を洗濯し、シャワーを浴びたところで、母が「この時間、薬局は空いていないか」と言い出した。足腰が痛むのだ。出かけるときに、自分で父を始末してはいけないとさんざん注意していたのに、いざ事件が起きてしまうと母は父を持ち上げてしまった、止む終えないといえばやむをえないのだが。母の申し出は、要するに「痛み止めの貼り薬を貼ってくれ」という婉曲なアピールであることを経験上知っていたので、買い置きのインドメタシン液剤を持ち出して、母の背中と腰にそれを塗った。

貼り薬ではないことに不満な様ではあったが、手当の最中、事件の経過を母はまくしたてた。

ホーム職員からの報告では「新聞がないっ」と大声を父が上げたことを詫びていたという。この数年、父は文字を読んでいない。権威の小道具を要求したと直感的にわかった。生まれたときと人生を閉じるとき、その最後は、聖人君子も凡人も同じ裸一貫、その悟りが無い。元気な頃、宗教団体に向けた言説も、来客に取った態度も、それは虚勢に満ちていた。子どもの頃から、そんな父から理不尽な要求を受け続けてきた。息子だからそう思うのだと人はいう。しかし、父はその実害を積み上げ、祖父母を絶望の中で逝かせ、親戚から絶縁された経過をそのまま抱えて半身不随になった。だから認知症のなせる技と知りつつも、依然虚勢を振りまくことは、内心穏やかに見過ごすことが出来ない。ベッドサイドに二時間座っていた父である。拳を振り上げても仕方ないのだが、清拭中の父の拒絶の拳には、息がつまった。

母を落着かせて、香りの飛んでしまったカモミールを入れた。と、再び父が暴れだした。「かゆい!」というのだ。「窓が何時間も開いていた」そこから虫が入り込んでいたのだった。

我が家の周辺は、この十年、林や樹木がなくなった。それにしたがって蚊がいなくなった。その代わり、私はバスの中やファミレスの中でも確認しているのだが、ブユの仲間が地域に異常繁殖している。これが強い痛みを伴った咬み傷を残している。南京虫のように二つならんだ傷を作り、蚊のように傷が消えず、刺し傷ではなく、糜爛(びらん)性の咬み傷を残す特徴がある。しかも殺虫剤のピレスロイド系の薬剤が全く通用せず、殺虫剤の霧を突き抜けて、敏捷にからむように手足末梢を好んで咬む、厄介な害虫が父の部屋に入り込んでいた。この虫に刺されると、傷口中央が、いつまでたっても瘡蓋ができない。重症の糖尿病患者は、この傷口から雑菌が入り、膿んでしまう。ゴマ粒のように小さく敏捷で、服の中にも潜り込んで「噛む」。

このブユはダニよけハーブ、特にハッカを嫌がり、低温を嫌がる。肌寒い環境では活動を停止する。またコバエ用捕獲剤に捕獲されるため、殺せないが脱することは可能。熱に敏感なのでパソコン周りに飛んできては、ディスプレーを忙しなく横切る小さな影をみることがある。誰もが蚊だと言い張り、穴がふたつだと南京虫だと言い張る。これが邪魔してか、殺虫剤メーカーも対策殺虫剤を出さない。

とにかく父は、手足と顔がいくつもの「咬み傷」だらけとなった。生易しい塗り薬では効果が無い。ズボンの裾から上ってくるので、私はズボンの裾を輪ゴムで閉じて対策を打った。強いかゆみ止めに、弱いステロイド剤を重ね塗りして、笑い話ではないが古い「宇津救命丸」を父に飲ませた。祖母のときに効果を確認していたからだ。

こうして、午前3時、やっとすべてが終わった。ブユ対策は翌日、父に厚着をさせて、エアコンをフル稼働にした。窓を開けておいた。外に虫を追い出す作戦だった。蚊の勢力が後退する中、乾いた環境の水気がある場(炎天下の葉の裏など)に潜んで勢力を拡大している。資料には汚泥に幼虫が繁殖とある。下水が怪しいのだ。とにかく傷が治らずに跡を残す厄介な虫だ。

効果は今夜の父の様子からわかる。作戦は成功したようだ。

夜間傾聴に対応しつつ、旗の台君(仮名)からきつい御叱りを受けた。これでは心配で自分の相談を持ちかけられないというありがたい忠告だった。誰もが私を従来のカウンセラーからすれば失格ということはわかっている。タブー破りばかりなのである。自己弁護は情けないのだが、拘束しないねばりというしょうもないスタンスが自分のものだと思っている。うざっと思った相手は仕方なしという変なキャラで、巡回も重ねている。(旗の台君のように)長い付き合いの連中とは、なんとか付き合ってもらい、生き延びている。感謝。

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母は翌日、持って行ったヤクルトをあおるだけで、夜までベッドから出てこなかった。胃切除した者は食欲を落としてしまう。余計、この痛む状態はよくなかった。

父は、相変わらず紙パンツの排泄を嫌がり、周辺に尿を振りまいている。月曜日にデイサービス、翌日から2週間、病院に検査(教育)入院する。洗濯物交換には行くが、家で鬼ごっこしているよりは楽になる。連日になるが月曜のホームのデイサービスの次は「病院」である。父が疲れていても病院で過ごすならいいだろうと判断したのだった。

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リカバリー・シンポについては、メモを書いているが、私のこの間の主張のバックアップを受けたような気持ちになっている。特に「IPS」(援助つき雇用)の微妙なずれと雇用の射程の問題を書いていく必要を感じている。また「ファウンティンハウス」の「クラブハウス」構想の件で、当事者活動の共同性について書きたいことがある。精神障がいの分野からの提案であるが、特に自閉症スペクトラム、MRの青年たちとの接点への拡張の話や、就業と文化の話もある。

とにかく、時間が細切れ。明日は8時に父に食事を出した後、8時半にヘルパーさんを迎え入れ、9時にホームのデイサービス迎えの車が来るので、階段介助をしてもらい父を玄関に降ろし送り出す。

母をタクシーで主治医の医院に送り出したあと、駅前で銀行の入出金の始末。昼に夏期講習1段目の海老名巡回。14時に茅ヶ崎に戻りBig Issueの受け渡し。買出し。家にもどって家事。17時に父を迎え入れた後、相模大野に向かい夏期講習枠第二段。本校の取り出し面談。済ませて帰宅という状態。ポメラ(テキスト文入力専用機)で書き込みを作る予定。

まだ成人検診を受けていないので、父の入院を利用して検診を受けてくる。これは火曜日以降。

古書店セカンドブックアーチのY君と、父のいるホームの施設長さんとを活動の仲介をするのも今週。

遅れ、本当にすみません。



夜間傾聴:□□君(仮名)
     旗の台君(仮名)
     多摩センター君(仮名)

(校正2回目済み)

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