湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

6/4(上) ペットレスキュー巡回の中で話し合った話題から

2011-06-07 13:23:54 | 引きこもり
2011/06/04 記
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ペットレスキュー関連の巡回を続けている。今回は茅ヶ崎南東部をまわった。行く先々で、いろいろな話がでる。動物愛護だけではこの活動が続かないからだ。相手は生き物であり、家族という関係性が預けまたは譲る側と、里親として受け入れる側双方の大きな変動があるからだ。災害ペットレスキューは、被災地の犬の現地一時預かりと、自分の行動圏の里親さん探しが活動の中心になる。

ところが犬猫は生き物だからひととの相性があるうえ、受け入れ先に
無理が生じないか、見守る期間が必要だからだ。この期間に不適合を起こした場合、その犬を誰が面倒を見るかという問題が起こる。里親さんに手渡されたあと、ひとを噛んで怪我をさせることもある。その保障をどうするのかというような様々な問題が起こる。だから新参者への警戒心も、話の裏側にかならず潜んでいる。中にはペットレスキューと称する悪質なブリーダーも化けている可能性がある。そういう諍(いさか)いを切り抜けていくひとなのだろうかという眼差しがある。私はだからこそ、それをクリアできたとき、被災をめぐって愛犬を手放す側と受け入れる側の縁が生まれると思っている。

それを支えるには、獣医さんと愛犬家の方々の協力が必要であり、協力を引き出すには、私が何者であるかを納得してもらわなくてはことが進まない。

私は家族の中で犬を飼ったことがない。強烈な動物アレルギーを持っていた家族がいたし、私も子どもの頃、喘息持ちだったので、動物を飼うのは避けた方がいいといわれ続けてきたからだ。私塾をやっていた頃、友人が海外旅行期間中、半月ほどミニチュア・シュナウザーをアレルギーの主が入院中に預かったことと、神社に捨てられていた、怪我をした若い柴犬を塾の教室で1年半ほど飼っていた。隣の大家さんと地元の塾生たちが朝の散歩を見てくれた。私は食事と夕方の散歩役。塾に通う子の心をつなぐ役をしてくれたが、私の塾を閉鎖することになり、軽い歩行困難のある「わんこ」を、近所の塾生の御宅で引き受けてくれることになったという短期のお付き合いである。家族の一員としてという体験が私にはない。

それでというわけではないが、我が家は放し飼いになっているご近所猫の休憩所を庭先でやっていた。アレルギーの主が他界してからのことだ。中には別荘を持った「通り猫」の「きなこ」だけが一昨年まで姿を見せていた。いつもきれいにシャンプーしてもらっているトラの飼い猫だった。

そういう経歴からすれば、怪しいことしきりなのだが、もっとひとの諍いの中にあいつをおいて大丈夫なのかという疑惑の目があるのだった。

商売は、ああそうですかで済むのだが、社会活動をしゃべりだすと、へえそうなんですかと、あまり参考にならないという顔をされる方もいらっしゃるが、中には「不登校・引きこもり」「障がい者」「就労支援」「ホームレス生活・自立支援」という言葉がちらつくと、強烈な不快感を示す方がいらして、何でペットレスキューなのか謎が謎を呼ぶこともあった。

避けるつもりではないが、言葉でわかることは実は一部分で、なおさらに絡まっていくことが多いからだ。異質な経験を受け入れるほどにひとは心の間口が広くないので不要な衝突や消化不良を起こすのだ。語らねばわからない、語ってもわからない、そういう狭間に出会いという場面がある。突き抜けていくものは、結局はその人の行動でしかない。時間が無いけれど時間がかかるそういう荒っぽい出会いが社会活動なのだと思っている。

今回回った獣医さんのところで、少し深い話を伺ったところがある。県獣医師会の取り組みの話だ。茅ヶ崎・寒川地区の行政・警察消防・獣医師会との災害時の取り決めをしている協議会があって、そこに被災犬の話も方針があること、防疫上の問題もクリアする必要があることなどを説明していただいた。

このことは有珠山火山噴火の際、ペットレスキューの活動がひとと環境の難題を越えて進められている活動であることを、調べて驚いた経験があった。だからこそ、家族と犬、ひととひと、家族と家族の縁を取り結ぶ活動として、再度ペットレスキューの活動に接近した理由だった。

本来時間をかけ、犬と里親さんとのお見合いを一件づつまとめていくのが里親さんさがしの活動だが、避難生活という緊急の状態の中でまとめていかなくてはならないという特殊事情がある。私はその里親さんを、動物病院やペットショップ経由の紹介だけでなく、市民活動をしている団体有志に仲介していく活動をやろうと思っている。

「今回回った動物病院とショップ」
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茅ヶ崎動物病院
武富動物病院
さくら動物病院
ペットショップぱんじー
バウワウ
DOGROCKET

すみません、時間切れ。今回は続きを後で書きます。


夜間傾聴:淵野辺君(仮名)


(校正1回目済み)

コメント
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