ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

LAST4

2012年08月22日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今日は私の43才の誕生日。
 休暇を取りました。

 早朝、DVDを鑑賞しました。
 「LAST4」です。

 米国のある郡で化学兵器工場が爆発します。
 飛散した薬物で、郡内のほとんどの者が感染。
 ゾンビのような凶暴で人を襲う病人になってしまいます。
 ゾンビと違うのは、襲われたからといって感染しないこと。

 そんな中、4人の男女が感染からまぬがれ、ある倉庫のような場所に立てこもります。
 物語りは籠城とそこからの脱出がメインになります。

 米軍はヘリを飛ばし、非感染者の救出に努めますが、4人はなかなか救出されません。
 ゾンビ物の亜種としては、ずいぶん大人しめで静かな演出です。
 正直、物足りません。
 第一、郡内では最後の四人かもしれませんが、郡の外では平穏な生活が保たれています。
 そういう意味で、終末的な荘重さもなく、ゾンビの恐怖もそれほど感じられない、いかにも中途半端な作品に仕上がっています。

 ゾンビ物なら必ず観るという方以外、お勧めできません。

 今日はこれから運転免許の更新に行かなければなりません。
 今までゴールドでしたが、一回ネズミ捕りに引っかかっているので、今度はブルー。
 講習も二時間も受けなければなりません。

 面倒くさいですねぇ。

ラスト4 [DVD]
アンディ・スタール,トリ・ホワイト,ジェイ・ヘイデン
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生誕祭

2012年08月21日 | その他

 明日は私の43回目の誕生日。
 今夜は生誕前夜祭です。
 明日は生誕祭のため休暇を取りました。
 生誕祭のクライマックスは8月25日(土)から27日(月)の中禅寺湖畔での避暑。
 誰も祝ってはくれませんから、自分で勝手に祝うのです。

 昭和22年の日本人男性の平均寿命は50.06歳。
 まさに人間50年だったわけです。
 その頃なら、43歳といえばもう老人でしょうか。

 それが年々平均寿命は延びて今は日本人男性は78歳。
 老人だったはずの40代半ばは鼻たれ小僧になってしまいました。

 現に当時47歳の谷崎潤一郎のことを、某雑誌で谷崎翁と書いてあって、驚いたことがあります。

 近頃40代の男性には、アンチエイジングとか称してシミを消したり奇妙な液体を注射して皺を伸ばしたりすることが流行っているやに聞き及びます。

 誠に愚かな行為と言わざるを得ません。

 少々若く見えたからと言って、どうということはありません。
 人間生きている限り必ず老いるもの。
 不老長寿は人類永遠の夢であり、絶対に叶うことのない儚い夢でもあります。

 古くは不老長寿の秘薬を求めてあっちこっちに使者を遣わした中国の皇帝がいたり、ハンガリーのある伯爵夫人にいたっては、処女の生き血の風呂に浸かると若さが保てるという珍説を信じ込み、領地内の若い女を次から次にさらっては殺害し、生き血の風呂を沸かしたそうです。

 生き血に浸かるなんて、不衛生この上ありません。

 しかし結局は、すべてが空しい一人相撲に終わりました。

 近頃のアンチエイジングなるものにも、それらと同様の胡散臭さを感じます。

 私は年相応に、堂々と老けたいと思っています。


 男の老いは、禿げにきたり、白髪にきたり、皺にきたり、中年太りにきたりしますね。
 私の場合、髪は黒々ふさふさですが、顔にずいぶんシミが出来ました。
 これらのシミの一つ一つが、私が生きてきた軌跡に感じられ、愛おしく思われます。
 一時激しく太り、20キロも増えて良い感じに貫禄がつきましたが、父の死をきっかけに5カ月で15キロも体重が落ち、貧相になってしまったうえに年より若く見られるようになり、誠に残念です。

 1981年の米国映画、「黄昏」では、湖畔の別荘で、老いた妻に、老いた夫が、「君の皺の一本一本までが美しい」という名ゼリフを吐く場面があります。
 私はそのセリフゆえにこの映画を深く敬愛しています。

 老いをこの世の不変の真実であり、逃れられない物だと認めた時、皺もシミも白髪も、すべてが美しく、愛おしい物に思えてくるのではないでしょうか。

黄昏 [DVD]
アーネスト・トンプソン,アーネスト・トンプソン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


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政権

2012年08月21日 | 思想・学問

 今日は源頼朝が征夷大将軍に任じられた日。
 1192年のことです。
 中学生の頃、いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府と年号を覚えた方も多いのではないでしょうか。
 もう820年も前なんですねぇ。

 先日江戸東京博物館に二条城展を観に行きましたが、徳川慶喜が大政奉還する前、諸大名にその旨を告げた文書が展示されていました。
 藤原摂関家の摂関政治に始まり、保元・平治の乱を経て平氏が政権を握ってから武家が政権を握ることになった経緯から説き起こし、宗家徳川家康による江戸幕府の2百数十年も含め、天皇が自ら政権を握ることは無かったことが淡々と語られた末、わが国古来の天皇による親政に戻るべきことが語られていました。

 そこには薩長軍による倒幕に敗れた悲哀も、江戸無血開城の悔しさも感じられず、徳川慶喜という人が冷徹なリアリストであったであろうことが感じられました。

 挙句、江戸は東京という屈辱的な名前を押し付けられ、薩摩や長州、土佐や肥前の田舎侍が洋装に身を包んで空威張りし、ちょっと視察で来たはずの天皇の東京滞在は今もなお続いています。

 だいたい東の京とは何事ですか。
 江戸という親しまれた名前を棄てなければならない理由などありはしません。

 この際、今からでも今上陛下には京都御所にお帰りあそばし、国事行為などはお止しになって、和歌を詠んだり蹴鞠をしたりして、優雅に遊び暮らされてはいかがでしょう。
 あのご高齢で天皇としての仕事をこなすのは困難でしょうから、皇太子殿下に譲位させられ給い、御自らは上皇としてしずかに余生を過ごすのがよろしかろうと考えます。

 昔の天皇はわりと簡単に譲位し給うたり、逆に重祚せられ給うたりしました。
 上皇となる陛下もおられれば、出家して法皇となられる陛下もあそばしました。
 今の皇室は神道一筋のようですから、法皇というのは難しいかもしれませんが、上皇だったら問題ありますまい。

 サラリーマンのような気楽な稼業ですら60歳で定年を迎えます。
 わが国の象徴というような激務を、崩御せられるまで続けよとは、あんまり酷だと思います。

 


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仏教と精神分析

2012年08月20日 | 思想・学問

  昨夜は「仏教と精神分析」という書物を一気に読破しました。
 心理学者で精神分析学者でもある岸田秀と、仏教学者の三枝充悳との対談集です。
 例によって亡父の蔵書から頂戴してきた物です。

 まず驚いたのは岸田秀の東洋思想に関する無知ぶり。
 寒山拾得の故事も知らず、唯識という言葉すら知らなかったのですよねぇ。

 私はわが国で学者と言われるくらいの人は、専門が何であれ日本古典、漢文、仏教、儒教、神道などのわが国の精神文化を支えてきた物を一般教養として身につけているものだと思っていましたが、西洋かぶれの心理学者にはそんな物興味がなかったようです。

 岸田秀といえば1980年代、世の中のすべては幻想だとする唯幻論や、人間は本能が破壊されているから自我を発達させたなどの説を唱えて颯爽と論壇に踊りだし、ニュー・アカデミズムの先がけとなった人です。
 私も学生の頃、この人の著作を何冊か読みました。
 当時から、この人の思想が仏教の唯識論似ていることはたびたび指摘されていましたが、この対談集でもかなり突っ込んで唯幻論唯識について語られていました。

 私は一時期唯識論にはまり、続けて何冊か唯識の解説書のような物を読みましたが、今でも正確には理解していません。
 仏教思想の中でもとくに難解なものです。

 色即是空 空即是色

 という言葉は誰でも耳にしたことがあると思います。

 般若心経に出てくる言葉で、色(現実の存在)は空(実態が無い)であり、空(実態がない)だからこそ色(現実の存在)は存在しうる、ということで、つまり物事はそのもの単独で成り立っているのではなく、様々な関係性の中でしか存在し得ないということになろうかと思います。

 悲しいかな、多くの日本人がこれを色欲に溺れるのは空しい、と理解しているようで、岸田秀もそうでした。

 唯識では、通常の意識の下にマナ識(西洋で言う無意識に近いもの)を立て、さらにその下にアラヤ識(西洋でいう集合無意識に近いもの)が存在すると説きます。
 この世の存在は生じては滅する刹那滅の連続であり、それを識が実体と認識しているに過ぎず、実体というのは識が作りだしたものだとします。
 人の言動はすべて物事の原因になり、それはアラヤ識に種子(しゅうじ)として記録され、新たな刹那滅の原因となります。
 結局のところ識ですら実体がなく、在るのはただ関係性だけだということになります。

 かなり大雑把ですが、私はこんな風に唯識を理解しています。

 一方岸田秀唯幻論は、人間は動物と違って本能が破壊されており、それを補うために自我を形成したが、自我はどこまでいっても自分の目を通してしか物事を認識できず、ゆえにこの世は幻想であり、唯幻論ですら幻想の一つに過ぎない、とします。

 ここに至って、意見の食い違いを見せていた両学者は、日本伝統の相対主義でその場その場をしのいでゆくほかない、と言う点で一致します。
 理論はともかく、現実を生きる術として。

 ユダヤ・キリスト・イスラムの3宗教のような絶対主義ではなく、物事を相対的に見る神道や仏教の考え方ですね。

 戦国時代、キリスト教の布教のために来日した宣教師は、「日本人は他のアジア人と違い、非常に好奇心が旺盛である。ただし、神の話以外」とか、「日本人は唯一絶対神を認める絶対主義だけは絶対に拒絶する」とか、日本人気質の根底のようなことを本国に書き送っているそうです。

 かつてニーチェが神は死んだとか言ってセンセーションを巻き起こしましたが、スイス人の知り合いによると、多くのヨーロッパ人は無神論者で、儀式などで仕方なくキリスト教信者のように振舞っているだけで、むしろ米国にキリスト教原理主義者が多い、と言っていました。
 そういえばブッシュ・ジュニアもサダム・フセインを悪魔と呼んだりして物議を醸しましたね。

 7日間で神様がこの世を作ったとか、この世の終わりに最後の審判があるとか、ほとんどSFとしか思えない法螺話がなぜ多くの信仰を集めるのか不思議です。

 しかもユダヤ・キリスト・イスラムは基本的に同じような教義で、仏教の浄土宗と禅宗のほうがはるかに異なった教義を持っています。
 近親憎悪か知りませんが、同じような教義の宗教同士が殺し合いを続けるとは狂気の沙汰です。

 仏教では激しい非難の応酬はありましたが、宗教戦争というのはついに起こりませんでした。

 おそらく、西洋ではギリシア・ローマ、東洋ではインドや中国において、アブラハムの3宗教が生まれる以前に、哲学的な命題は出尽くし、それに関する議論もほぼ終わっているのではないかと思います。
 現代の哲学はその焼き直しであったり、解釈であるに過ぎないような気がします。

  久しぶりに唯識唯幻論に触れた、楽しい一夜でした。

仏教と精神分析 (レグルス文庫)
三枝 充悳,岸田 秀
第三文明社

 
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二条城展

2012年08月19日 | 美術

 今日は江戸東京博物館に二条城展を観にいってきました。
 この博物館、都内にしては珍しく、巨大駐車場があるのですよねぇ。
 その分行くのが気楽です。

 二条城展は、徳川家康による造営から、徳川慶喜による大政奉還までの徳川家の栄枯盛衰を追いながら、襖絵や天井画の実物が展示されていました。
 京都から外して持ってきたんでしょうねぇ。
 今京都の二条城に行ってもお宝が観られないということで、得した気分。



 それにしても武家政権が好む美術というのは荒っぽいものだ、という印象を受けました。
 二の丸御殿大広間の「松鷹図」など、巨大な上に鷹があり得ない比率の大きさで描かれており、縮み志向の日本美術の中では、異色です。
 権力者だけあって、金ぴかのやかんの様に大きな酒盃だの、派手さが目に付きました。
 
 後水尾天皇に嫁した徳川秀忠の娘、東福門院の木像には、菊の御紋と葵の紋が並んで彫られており、これは不敬なんじゃないかと思いました。

 徳川将軍家はかしこきあたりと並び立つと言いたかったんでしょうけれど。

 暑さ厳しいせいか、館内はエアコンが効いていますから、けっこう客が入っていました。

 帰り、ドトールで休んでいると、イタリア人と思しき若い男女四人組が入ってきましたが、騒々しい連中でしたねぇ。
 あまりの騒々しさに、早々に立ち去るよりほかありませんでした。
 大阪のおばちゃんも連中には敵わないんじゃないでしょうかねぇ。

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めがね

2012年08月18日 | その他

 今日は眼鏡を購入しに千葉市中心部に出かけました。
 千葉中央公園では親子三代夏祭りという催しを開催しており、この暑い中、歌ったり踊ったり、誠にご苦労なことです。

 今使っている眼鏡は7年前に購入したもので、コーティングが取れてきて若干見えにくくなってきたので、やむを得ざる仕儀というわけです。

 レンズは、コーティングが最も強力で、しかもパソコンなどから発している青い光を大幅にカットするという最高級の物を選びました。
 職場ではほぼ一日中パソコンをいじっているので、疲れ目防止になってくれればと思いまして。
 レンズだけで35,000円しました。
 フレームは顔にフィットしてかけ心地が良かったので、見た目は二の次でナイキのスポーツタイプの物にしました。
 スポーツはしないんですけどね。
 フレームは格安の13,000円。
 レンズが進化したせいで思わぬ出費になってしまいましたが、毎日使う物なので、少々の出費はいたし方ありません。

 出来上がるのは8月28日。
 メーカー特注のレンズ加工だそうで、ずいぶん時間がかかります。

 安い眼鏡を買って日々ストレスを感じるよりはよほど良いでしょう。

ナイキ【NIKE】メガネフレーム7071/1-071
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デビル・インサイド

2012年08月17日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 午後は恒例のDVD鑑賞です。
 観たのは、エクソシズムをフェイク・ドキュメンタリーの手法で描いた「デビル・インサイド」



 1989年、マリア・ロッシは悪魔祓いの儀式を受けている最中、超自然的な力を発揮して司祭2人と修道女1人を殺害してしまいます。
 心神喪失で無罪とされ、ローマの精神病院に強制入院させられます。
 20年後、マリア・ロッシの娘は母親に会いにはるばる米国からローマを訪れます。
 そこで目にした母親は、完全に狂気にとらわれていて、娘を認識することすらできません。
 娘はバチカンにある公式エクソシスト(悪魔払い師)養成学校を訪れ、二人の司祭と知り合います。
 1人はローマ教皇庁公認の公式エクソシスト。
 もう1人は精神科医の資格を持つ司祭。
 この2人に協力を求め、母親をエクソシズムによって救おうとします。
 しかし母親に憑いているのは、何人もの弟子を従えた強力な悪魔。
 多重憑依であることが判明します。



 母親に悪魔祓いの儀式をほどこす間、精神科医の資格を持つ司祭に乗り移り、司祭は洗礼を授ける際赤ん坊を聖水の入った盥で赤ん坊を溺死させようとし、逃げ帰りますが自分に悪魔が憑いたことに絶望して自殺。
 さらに悪魔はマリア・ロッシの娘に憑依。
 次から次へと不幸の連鎖が起こります。



 エクソシスト物はいくつも鑑賞しましたが、悪魔の強力さという意味では最強かもしれません。
 名作「エクソシスト」のように首が360度まわったり緑の反吐を吐いたりしないところが、本物っぽさを醸し出します。
 なかなかの出来だと思います。

 西洋では悪魔憑き、わが国だと狐憑きや犬神憑きなど、意識の変容と火事場の馬鹿力みたいなものを発揮する憑依現象というのは世界中に見られます。
 しかしそれぞれの文化伝統に則った物が憑くので、悪魔なり狐なりが実際に憑くというのは考えられません。
 精神病ではなく、何かが憑依しているのだとしたら、この世に存在する人間から見て邪悪な何者かが、それぞれの民族、文化にふさわしい形に変身して憑くとしか考えられません。

 現代、ローマ教皇庁が公式に悪魔憑きだと認める例はごくわずかですが、存在します。
 それには、超自然的な力を発揮していること、異言を駆使すること、十字架や聖水を怖れること、などの条件が必要とされています。

 「ザ・ライト エクソシストの真実」では、実在のエクソシストの日常が描かれますが、悪魔祓いというよりカウンセリングに近いことを行っていました。
 それも一発勝負ではなく、何年にも渡って定期的に行われ、これは臨床心理士などが患者に行うカウンセリングと変わらないと思いました。

 精神科医でも臨床心理士でもエクソシストでも、苦しんでいる者が救われるのなら、何だって良いので、そういう意味では現代においてもエクソシストは社会的に要請される仕事なのだろうと思います。

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暑い

2012年08月17日 | 文学

 昨日も今日も馬鹿馬鹿しいくらい暑いですね。
 これでは外に出られません。
 若いうちはともかく、40を過ぎれば知らぬ間に体力が落ちているでしょうから、熱中症になってしまう危険性が多いにあります。

 そこでやむなく、エアコンの効いた室内にこもっていることになります。
 外に出ないかぎり、避暑地にいるのと同じことですから。

 かつてエアコンが普及していなかった頃、過酷なわが国の夏を人々はどうすごしたのでしょうね。
 風鈴を吊るそうが、打ち水をしようが、怪談話を聞こうが、暑いことには変わりありませんし。
 わが国だけでなく、遠く欧州でも夏は過酷だったでしょう。
 イタリアの作曲家、ヴィバルディの協奏曲集「四季」でも、協奏曲第二番「夏」の曲調は暗く、重苦しげです。

 ことごとく 団扇破れし 熱さ哉 

 いらいらと 暑しや雨の むらかわき

 炎天や 蟻這い上がる 人の足

 いずれも正岡子規の夏の句です。
 いかにも暑そうですねぇ。
 結局のところ、明治の日本人はひたすらに暑さに耐える他なかったようです。
 平均寿命が短い道理ですねぇ。
 自然の気候に耐えられないやつは死ね、ということでしょう。

 人は多く、夏の終わりと冬の終わりに亡くなるようです。
 過酷な時期を乗り越えた途端、ほっとしたように逝くのですねぇ。

 なかなか西行法師のように春、花の下で死にたいと願っても、そううまくはいかないようです。

 じつは私は8月生まれ。
 夏に強くても良さそうなものですが、夏は極端に苦手です。
 まだ冬のほうが良いですねぇ。
 冬の空気のぴりぴりした感じが好ましく感じられます。

 そうはいっても8月も17日。
 夏の断末魔が、この暑さを呼んでいるような気がします。
 秋はすぐそこです。

子規句集 (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店
ヴィヴァルディ:四季
イ・ムジチ合奏団,ヴィヴァルディ,カルミレッリ(ピーナ)
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上陸

2012年08月16日 | 文学

 香港の活動家が尖閣諸島の領有を訴えて、昨日魚釣島に上陸しましたね。

 なかなか過激なことをやってくれちゃいます。

 驚いたのは香港の船に海上保安庁の船が接触し、強引に進路を変えさせたこと。
 強制接舷という方法だそうで、初めて見ました。
 解説によると、あれはわが国領海から追い出すためのものではなく、魚釣島で待ち構える30人の警察官がいる場所に上陸させるようにするためだったとか。
 案の定、香港の活動家達は呆気なく御用となりました。
 わが国政府は法に則って彼らを強制送還させる方針だそうですね。

 現在の中国の軍事力をみると、陸軍は強大ですが、海軍は海上自衛隊よりも船の数も少なく、練度も低いため、おそらくいきなり侵略ということはないでしょう。

 中国は力の信奉者。

 かつての台湾危機の時も、今にも台湾に軍を送るようなことを言っておいて、米軍が原子力空母1隻を差し向けただけで、何事も無かったかのように大人しくなりました。

 したがってわが国の海上自衛隊が中国海軍よりも優勢な場合は大事にはなりますまい。
 しかし海軍力を急ピッチで整備している中国のこと。
 5年後、10年後に彼我の軍事バランスがどうなっているかわかりません。
 もし中国海軍の優勢が明らかとなった場合、わが国は米国の援軍をあおがなければ島を奪われてしまうことになりかねません。
 しかし尖閣諸島の問題に関して米国はどこか及び腰。
 日中間の領土問題に首を突っ込みたくない様子が見え見えです。

 この際、石原都知事が言うごとく、尖閣諸島にできれば自衛隊を、無理なら警察官だけでも常駐させたほうが賢明でしょう。
 幸い現在島を実効支配しているのはわが国。
 どんどん支配の既成事実を積み上げていけば良いのです。

 力の信奉者である中国に対して、理屈で説得を試みても仕方ありません。
 力には力で対抗するのが、悲しいことですが国際社会の常識ですから。
  

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ヒミズ

2012年08月16日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 園子温監督の話題作、「ヒミズ」をDVDで鑑賞しました。
 園監督の作品は、「冷たい熱帯魚」「愛のむきだし」など、問題提起しながらも面白い名作もありますが、「自殺サークル」「紀子の食卓」など、独りよがりで退屈な作品も多く、むらっけの多い監督なのかなと思います。

 で「ヒミズ」
 中学三年生の男女の淡い恋愛は瑞々しいですが、少年特有の自分勝手な正義感が鼻につき、しかも絶叫場面が多いのと、被災地の映像をやたらと流すのには閉口しました。
 期待はずれの凡作としか言いようがありません。

 独特の視点で暴力やこの世の暗黒をエンターテイメント性豊かに描くことができる監督だけに、残念です。

 救いは、主演の少年と、彼に恋する少女を演じた2人の熱演を引き出し、世に知らしめたことくらいでしょうか。

 お勧めできない作品です。

ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]
染谷将太,二階堂ふみ
ポニーキャニオン



冷たい熱帯魚 [DVD]
吹越満,でんでん,黒沢あすか,神楽坂恵,梶原ひかり
Happinet(SB)(D)



愛のむきだし [DVD]
西島隆弘,満島ひかり,安藤サクラ,渡辺真起子,渡部篤郎
アミューズソフトエンタテインメント



自殺サークル [DVD]
石橋凌,永瀬正敏,さとう珠緒,宝生舞,余貴美子
角川エンタテインメント



紀子の食卓 プレミアム・エディション [DVD]
吹石一恵,つぐみ,吉高由里子,光石研
ジェネオン エンタテインメント

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夏季一斉休業

2012年08月16日 | 文学

 今日と明日の2日間、私の職場は夏季一斉休業。

 この他に、7・8・9月の間で都合の良い連続する3日間、夏季休暇を取得できることになっており、私は8月25日(月)から8月27日(水)にお休みし、土日と併せて5連休として、中禅寺湖畔のホテルで短い避暑を楽しむ予定です。
 中禅寺湖畔の気温を調べたら、最高気温が22度程度。
 かなり涼しく、軽井沢や那須よりも気温が低いようです。

 明治初期、欧米の外交官らが大挙して中禅寺湖畔で夏を過ごし、外務省は夏の間中禅寺湖畔に移動するとまで言われたそうです。

 もう8月も後半に入り、夏のピークを超えたようですが、実は本当に暑いのは残暑だったりします。

 お金と時間があれば、ひと夏丸々避暑地で過ごしたいものですが、安サラリーマンの私にはそんなことは夢のまた夢。
 2泊3日の短い避暑といえども、財布にはかなりしんどい贅沢です。

 本当は9月末の涼しくなった頃に休暇をとって、京都へでも行きたいと思っていたのですが、9月に入ると職場は夏休みモードからお仕事モードに切り替わり、月に6本も会議に出席しなければならず、会議前後には準備や後始末があるため、連続して3日休むというのはなかなか困難です。

 でもまぁ、精神障害者の私を正職員として雇ってもらっているだけでも良しとしなければなりませんねぇ。

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少年小説

2012年08月15日 | 文学

 私は一時期、「少女の友」という戦前の雑誌に興味を持ち、川端康成「乙女の港」などの少女小説を耽読したことがあります。
 それは誠に麗しい世界で、やや同性愛的でもありました。

 最近、同時期に書かれた少年小説で、最も有名な、佐藤紅緑「ああ玉杯に花うけて」という作品を読む機会に恵まれました。  

 タイトルは旧制第一高校の寮歌のようです。
 20数年前までは、毎年寮歌祭というのが開かれ、旧制高校出身のおじいちゃんたちが、学ランを着て暑苦しい歌を歌って喜ぶ姿がテレビで放送され、私は化け物でも見るような気分で眺めたものです。

 少女小説とは正反対で、こちらはまた、ずいぶんとむさ苦しい小説でしたねぇ。
 むやみと喧嘩をしたり、感激して涙ぐんだり、説教がましい言説が頻繁に登場したり。
 こんな暑苦しい少年なんてそうそうみかけません。
 それとも戦前はそういう少年が多かったんでしょうか。

 私は中年おやじですが、どうも少年小説の熱血ぶりにはついていけないようで、嘘くさくて麗しい少女小説のほうが趣味に合っているようです。

 もう一つ驚いたのは、当時映画(活動写真と記されていましたが)を観るのは、不良少年か社会の下層階級にある者で、活動写真を観るというのは低俗な趣味だとされていたことです。
 今では映画は健全な娯楽、あるいは芸術作品として高く評価されています。
 変れば変るものですねぇ。

 何歳くらいの読者を想定して書かれたのかよくわかりませんが、中高生が対象だとしたら、ずいぶんと幼稚な小説です。
 中学生くらいになったら、子ども向けに書かれた小説ではなく、大人向けの一般的な文学作品に親しむほうが良いと思います。
 分からないなりに、分からないまま、ただ読んで、十代の感性で感じばればよいのです。
 それは時に苦痛を伴うかもしれませんが、その頃読んだ文学作品の印象は、何十年たっても、鮮明に覚えているものです。

 でも、本当のところ、十代で文学作品にはまるのは考えものです。
 それよりもスポーツなどで肉体を鍛え、体育会系の理不尽な縦社会に慣れておいたほうが、社会に出たときに強いんじゃないかと思います。

 私は体育会系のノリを忌避してそういうものを遠ざけて学生時代を過ごしたせいか、社会に出てからちょっとした理不尽が我慢ならず、しかも気は小さいくせいに喧嘩っ早いところがあって、ずいぶんと損をしてきました。

 もしこのブログを愛読くださる十代の若い方がいるなら、本など読んでいる暇があったら体を鍛えることをお勧めします。

あ丶玉杯に花うけて (熱血少年文学館)
佐藤紅緑
国書刊行会

 

乙女の港 (実業之日本社文庫 - 少女の友コレクション)
中原 淳一
実業之日本社

 

『少女の友』創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション
実業之日本社,遠藤 寛子,遠藤 寛子,内田 静枝
実業之日本社


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心性

2012年08月15日 | 文学

 敗戦の玉音放送を、多くの日本人は茫然自失の状態で聞いたことでしょう。

 16年前79歳で亡くなった祖母は、敗戦時、20代後半。
 米軍が進駐してくれば、必ず暴行を受け、子どもらは殺害されると信じ、懐に短剣を帯びて、いつでも死ぬつもりだったと言っていました。
 それだけに連合軍の比較的穏健な統治に拍子抜けしたようです。
 しかし私の祖母がそのような覚悟を決めていたということは、多くの日本人が同じ気持ちであったろうと推測します。

 そして子を戦いで失った親達の嘆きはいかばかりであったでしょう。
 祖国の勝利を信じて散った兵士とその親は、敗戦という事態を受け止めることが困難であったことでしょう。

 たたかひは 永久(とわ)にやみぬと たたかひに 亡(う)せし子に告げ すべあらめやも

 たたかひに 果てし我が子の 目を盲(し)ひて 若し還り来ば かなしからまし

 釈迢空の和歌です。
 歌人、釈迢空としてより、国文学者にして民俗学者、折口信夫(おりくちしのぶ)としてのほうが有名かもしれません。
 彼は戦争末期、養子を戦場で失います。
 その呆然と、敗戦の衝撃が、彼を激しく動揺させ、上記のような歌が詠まれたものと推測します。

 わかりやすい歌ですが、上の歌は戦争が終わったことを亡き子に告げるが、もはや詮無いことだという嘆きが、下の歌は万が一子が帰ってきたとしても、光を失っていたら悲しいことだと、切ない願いが詠みこまれているように感じます。

 川端康成は敗戦に際し、「私はもう日本の美しか詠わない」と傷ついた祖国への愛情を誓いました。

 多くの文化人が戦争に協力したことに対する反省の弁を述べるなか、小林秀雄は毅然として「私は馬鹿だから反省などしない」と、戦後の日本人の豹変ぶりを嗤いました。

 勝負は時の運。
 
 わが国が敗れたことは誠に残念ですが、それ以上に残念なのは、多くの日本人が昨日まで八紘一宇の精神のもと、本土決戦も辞さぬ覚悟を決めていたのに、突如として平和だ反戦だと、空虚な美辞麗句を臆面も無く叫び出したことです。

 要するに天皇陛下万歳が真逆に振れて反核平和を言い出しただけのこと。
 その心性は全く同じものと言って良いでしょう。

 戦後67年を経て、ようやく世論は左右両翼のどちらでもない、常識的な線に落ち着いてきました。
 長かったですねぇ。

釈迢空歌集 (岩波文庫)
富岡 多惠子
岩波書店

 


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身はいかに

2012年08月15日 | 文学

  身はいかに なるともいくさ とどめけり ただたふれゆく 民をおもひて

 今日は67回目の終戦記念日ですね。

 冒頭は、敗戦直後の昭和天皇の御製です。

 わが国と世界の繁栄を祈念いたします。

 


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火星探査

2012年08月14日 | その他

 NASAが打ち上げた無人火星探査機、キュリオシティが無事火星に着陸し、鮮明な映像を送ってきました。



 

 まるっきり砂漠ですねぇ。
 キュリオシティ、これから付近の地図を作製するとともに、各種分析機器を駆使して火星にかつて生命が存在した可能性を探るそうです。
 そんなことを無人で行ってデータだけ地球に送ってくるとは、なんとも健気なやつです。

 キュリオシティとは好奇心といったほどの意味。

 人間の知的欲求とは際限のないものですね。
 金銭欲や名誉欲、出世欲よりも質が悪いかもしれません。
 人間が知り得ていることなどごくわずかで、調べれば調べるほど、新たな謎が発見されるわけですし、一生のうちに得られる新たな知見などごくわずかですから、研究者というのは永久機械のように一つところをぐるぐる回っているかのごとくです。

 火星といえば、先ごろ亡くなったレイ・ブラッドベリ「火星年代記」を思い出しますねぇ。
 内容はほとんど忘れてしまいましたが、中学生の頃夢中で読んだ記憶があります。
 ブラッドベリ独特の、詩情あふれる、それでいてどこかシニカルな、SFの名作でした。

 映画では「マーズ・アタック」というSFコメディが記憶に残っています。
 滅多やたらに機関銃をぶっ放し、地球人を殺害しまくるその姿は、爽快ですらありました。
 彼らを退治するきっかけを与えたのは、耳が遠い老婆。
 火星人が老人ホームに迫っているからと、孫が助けに行ったところ、イヤホンがとれて、にわかにカントリー・ミュージックが大音量で鳴り響きます。
 カントリー・ミュージックを聞いた火星人は次々に頭が爆発し、倒れていくのです。
 そこでトラックに巨大なスピーカーをつけてカントリー・ミュージックを鳴り響かせ、火星人を次々駆逐し、ぼろぼろになったホワイトハウスで、なんで勲章をもらえるのか分からないまま、老婆は大統領から勲章を授けられるのです。
 救国というか、救星の英雄というわけですね。
 カントリー・ミュージック、日本ではさしずめド演歌といったところでしょうか。 

 そんな様々な想像を掻き立ててきた火星に、今まさにNASAの探査機が調査をしているのですねぇ。

 感慨無量です。

 有人火星探査ははるか先のことになるでしょうが、いつか大航海時代のように次々に宇宙を目指す日が来るのかもしれません。

 その時こそわが国は、先端技術の粋を集めて、宇宙探査に貢献してもらいたいものです。

マーズ・アタック! [DVD]
ジャック・ニコルソン
ワーナー・ホーム・ビデオ



マーズ・アタック! [Blu-ray]
ジャック・ニコルソン,グレン・クローズ,アネット・ベニング,ピアース・ブロスナン,ダニー・デヴィート
ワーナー・ホーム・ビデオ



火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
Ray Bradbury,小笠原 豊樹
早川書房


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