スペイン製POVゾンビ感染物の名作「REC/レック」シリーズの最新作「REC/レック3 ジェネシス 」を鑑賞しました。
前2作は都市部のアパート内部で起き、周囲を軍や警察に封鎖されているため、すぐそこに助けが来ているのに惨劇が繰り広げられる、というもどかしさとPOVならではの緊迫感がありました。
最新作は前2作と同じ時期に別の場所でゾンビ感染が起こるという筋立てになっています。
その場所とは、森の中のお城。
そこで盛大に結婚披露宴が行われ、その最中に新郎の叔父さんがゾンビ化するのです。
一応、披露宴の前に犬に噛まれて病院で手当てを受けたと言っていたので、それが原因なのでしょう。
最新作ではもうPOVの手法は止め、むしろコメディタッチのホラー・アクションに仕上がっています。
友人や親戚などの招待客が次々とゾンビ化する中、新婦は純白のドレスを引きちぎり、物置にあったチェーンソーを武器に怪物じみた戦いぶりを見せます。
チェーンソーで友人の首をちょん切ったり、頭から縦に体を割いちゃったり。
そうかと思うと後ろから襲ってきたゾンビを回し蹴りにし、ハイヒールで目玉を突き刺して蹴り一発で倒したり。
POVを止めたことで映像が非常に見やすくなり、その分恐怖感はなくなりました。
ラスト、ついにゾンビ化をまぬがれ、城から抜け出そうというとき、新婦がゾンビ化したおじいさんに噛みつかれてしまいます。
新郎は新婦がすぐにゾンビ化するであろうことを知りつつ、抱き上げて城の外に出ます。
外は軍が封鎖しており、新郎に新婦を下ろすように繰り返し警告します。
その警告を聞きながら新郎は新婦に長い口づけをし、その時新婦がゾンビ化して新郎の舌を食いちぎります。
それを見た軍は二人に機関銃の弾を雨あられと浴びせ、あえなく新郎新婦は死んでしまう、という安い愛のホラー・アクションです。
完全にネタばれですが、この映画の場合ネタなどあって無きがごとしで、感情移入や謎解きなど関係なしに、純粋に馬鹿馬鹿しさとグロさを楽しめば良いように思います。
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