なんだか格好悪いですねぇ。
民主党政権発足当時、前原国土交通大臣があんなに建設中止にこだわった八ツ場ダム、結局建設するらしいですね。
国土交通省の役人が描いた筋書きに乗っかる形で、ダム建設継続というマニフェスト違反だけでなく、目玉だった政治主導・脱官僚依存という大目標からも外れる形になりました。
政権奪取前に言っていたこと、マニフェストに書かれていたこと、ことごとく違反しています。
普天間基地は住宅街に在って危険だから、なにはともあれ移設しようということだったのに、沖縄県外にこだわって、今となっては普天間固定が現実味を帯びてしまいました。
いわゆる霞ヶ関埋蔵金を掘り出して財源とすべく、事業仕分けなるショーを繰り広げましたが、判明したのは霞ヶ関埋蔵金なるものは虚妄であったということ。
都市伝説の類にわが国の国会議員が本気で取り組む様は滑稽ですらありました。
国会議員の定数削減は遅々として進まず、国家公務員の人件費を2割カットすると言いながら、マイナス7.8%にこだわって、マイナス0.23%という人事院勧告すら実施できず、事実上人件費は上がりました。
私の記憶しているかぎり、プラスであれマイナスであれ、人事院勧告が実施されなかったというのは、ここ20年で今年だけではないでしょうか。
前任、前々任がほとんどまともな社会人に見えなかったため、就任当初野田総理は常識をわきまえた普通の人という感じがして好感が持てましたが、慎重すぎるというか、いつまでたっても物事を前に進めず、進める場合はTPP交渉参加表明のときのように、どうとでもとれる八方美人的な表現を使い、国民を呆れさせました。
小泉元総理のようにわざと敵を作って正義のヒーローを演じるようなあざとい真似は必要ありませんが、利害の調整にばかり汲々として100年先の日本国家の在り様を見据えた決断ができないようでは、地元の津田沼駅前で理想を語り続けた若い日の野田氏が泣くというものです。
民主党の総理、三人目でもリーダーシップが迷走し、成果を出せないようでは、もはや総理の資質というより組織の問題としか思えません。
次の衆議院選挙が楽しみですねぇ。
日本をダメにしたこの民主党議員たち | |
松木 謙公 | |
日本文芸社 |
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