最近、私のお気に入りの歌い手は、SEKAI NO OWARIです。
皮肉めいたひねりの効いた歌詞を、スタイリッシュに歌って見事です。
一番のお気に入りは、「不死鳥」。
ロボットの女性と恋に落ちた男の歌で、ロボットが不死身であることから、自らも永遠の命を得ることを望んでみたり、彼女にいずれ死が訪れることを望んでみたり。
それは切なくも美的な歌詞です。
ライブでは意外にも元気いっぱいで、不思議な感じがします。
また、「天使と悪魔」という曲では、正義を生み出した神様聞こえてますか、あんなものを生み出したからみんな争うんだと歌ってみせます。
いかにも相対主義的な日本人らしいものです。
かなり日本人的な感覚をスタイリッシュに歌う姿は、好感が持てます。
こういう人々が人気を博すあたり、近頃の若者も捨てたものではありません。
知らず知らずのうちに、日本的な価値観を身につけているということでしょうねぇ。
この国に生まれ育てば、特別の教育を受けなくても、自然に仏教的無常観、神道的清明心、儒教的道徳感などを身に付けるものと思われます。
それが伝統であり風土というものなのでしょう。
したがって、私たちには理解不能なイスラム原理主義や、お隣、韓国の滑稽としか思えない感情的な行動もまた、彼らの伝統と風土が産み育てたものと考えなければなりません。
彼我の間に優劣はなく、ただ相違があるだけです。
私たちは相違があることを肝に銘じて、違いを尊重する態度を涵養せしめねばなりますまい。
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