ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ベイ・エリア

2011年03月25日 | 散歩・旅行

 おそらく今回の震災で最も都心部に近い被害地は、東京ディズニー・リゾートで有名な千葉県浦安市ではないでしょうか。
 液状化でマンホールから泥水があふれ、家や電柱が傾いた様は、直接津波を受けなくても埋立地はこんなになってしまうのか、と驚きでした。
 浦安には私の友人・知人が多く住んでいます。
 彼らは東北の被災地を思えばたいしたことではない、と強がっていますが、上下水道がストップし、風呂にも入れず洗濯もできない状況だと聞きました。
 被害状況がそれほどひどくないため、かえって支援の輪が広がらない、とも。



 マンホールが飛び出した浦安市の写真です。

 浦安に限らず、幕張とかお台場とか大丈夫なんでしょうかねぇ。
 ほとんど報道されないのでわかりません。
 浦安ほど埋め立てが新しくはないので、少しはマシなんでしょうか。

 昔からお金持ちは高台に、庶民は下町に住むというのは、こういうことが大きな要因なんでしょうね。

 今、頑張ろうの大合唱で、それは結構なのですが、こういう時、世の無常を感じ、何もかもがつまらなく、悲しく思うのも、故なしとしません。

 
つきつめて なにが悲しといふならず 身のめぐりみな われにふるるな

 若山牧水の歌です。
 意訳すると、考えてみても何が悲しいということもないが、私をほうっておいてくれ、というほどの意かと思います。
 とくだん災害を詠ったものではありませんが、被災者のみなさんの心情にも相通じるのではないでしょうか。

 体育館にすし詰めになって、プライバシーもなく、食う物にも困り、暖を採るのもままならない、そんな状況の中では、上の歌のような心境に襲われるのはむしろ当然です。
 人類の叡知を結集しても、自然の猛威の前にはなすすべもありません。

 われにふるるな。

若山牧水歌集 (岩波文庫)
伊藤 一彦
岩波書店

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