今日は憲法記念日。
永井荷風はその日の日記に、米国の作りたる憲法発布の由、嗤うべし、と短く記しています。
私は憲法など変えようと変えまいと、大した違いは無いと思っています。
よく、平和憲法などと言って、これさえ守れば国は守れる、みたいな妄言を吐く人がいます。
それなら憲法に、地震も台風も起きない、と書けばよいのです。
そうすれば天災地変も起きなくなるでしょうから。
しかしわが国は、平和憲法を持ちながらも、強力な軍隊を保持し、英国の軍事雑誌で、世界第5位の軍事大国と評されています。
したがって、平和憲法は有名無実化し、実際には全く守られていないと言ってよいでしょう。
解釈改憲と言われる所以です。
さらには米国と軍事同盟を結び、その軍事力ゆえに、わが国は平和を享受してきました。
そう考えると、わが国は法律は変えずに、運用で重大な憲法違反を行っていることになります。
国の最高法規に違反した状態を続けるのは、わが国民の倫理感を害していることは言うまでもありません。
しかしわが国は、じつはこういうことを気にしないお国柄。
養老律令という最高法規がありながら、そんなものの存在など忘れて、明治を迎えるまでいじらなかったのですから。
日本国憲法も、いじらないならいじらないで、永遠に違憲状態を続けながら、軍隊の増強を続ければ、それで現実に対処することができます。
改憲論議になると、神学論争みたいな状態になって、うんざりします。
どうせ守らないなら、神棚か仏壇にでもおさめて、中身を見ずに、拝んでいれば良いのです。
何か素晴らしいことが書いてあるらしい、しかし中身は分からないお経で十分なのではないでしょうか。
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