ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ノンフィクション

2010年10月15日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜、DVDで奇妙な映画を観ました。
 「ノンフィクション」です。
 フィクションであるはずのホラー小説がノンフィクションになってしまうフィクションです。
 つまり、あるホラー作家が小説を書くと、それが現実になってしまうのです。
 そのことに気付いて絶望したホラー作家は、二度とキイボードを打てないように両手の指を切断し、自殺を図ります。
 しかし未遂に終わり、精神病院に入院させられます。
 ありえない現実に気付いた精神科医が、ホラー作家誕生の秘密を探り、怖ろしい真実を突き止めます。

 カナダのホラー映画で、言語はフランス語です。
 ケベック州を舞台にしているようです。
 あまり期待していなかったのですが、テンポが良く、映像も美しいシーンに適度な残虐シーンが混じって、引き込まれました。
 キリスト教の司祭が重要な役割を果たしていますが、悪魔は登場しません。
 ただし、悪魔よりも怖ろしい、を崇拝するカルトが登場します。
 悪魔は一応、顔形の見える生き物っぽいイメージがありますが、は混沌としていて、誰でも心の内に持っている上に、その力は強大なので、悪魔以上に恐怖すべきものです。
 ただ映像化するために、陳腐とも言える方法でを描いているのが残念です。

 なお、下のパッケージのような場面はありません。イメージ映像なのでしょうが、映画を不当に安っぽく見せていると思います。

ノンフィクション [DVD]
エリック・テシエ,パトリック・セネカル
アルバトロス

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