今日で沖縄が米国から日本に返還されて40年だそうで、新聞やテレビニュースでさかんに取り上げています。
沖縄は多くの土地を米軍基地として提供しており、県民の所得は他県にくらべてずいぶん低いとか。
沖縄の地元マスコミはセンチメンタルに沖縄の被害を言いたてて、日本に復帰したことによるメリットは何もなかったのような論調だと聞き及びます。
しかし面白いことに、石垣島の歴史博物館を訪れた時、その展示はもっぱら琉球王国に搾取され、侵略された歴史ばかりが強調され、可哀そうな沖縄というような面はまったく見られませんでした。
結局、強い者が弱い者を搾取するんですね。
学生時代、沖縄出身の友人がいましたが、彼を沖縄に訪ねた時、「外国に来たと思ったほうが良いよ」と言っていました。
沖縄をめぐる状況は未だに複雑怪奇というわけです。
沖縄に関してこれほどややこしくなったのは、沖縄で地上戦が行われ、多くの民間人を含む沖縄の人々が犠牲になったこと、祖国復帰の際、巨大な米軍基地が残ったことが最大の原因です。
最近では、鳩山元総理が迷走して沖縄の人々の気持ちを撹乱したことも大きいでしょう。
沖縄の所得が本土並みになり、県民意識が本土並みになることは永遠にないかもしれません。
おめでたい日のはずが、なんとなく憂色濃いのは切ないことですねぇ。
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