ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

訓練

2013年12月02日 | 仕事

 今日は午後一番に職場で防災訓練がありました。
 シナリオは、職場で火災が発生し、初期消火に務めるも失敗し、避難する、というもの。

 痩せて非力になり、体を動かすことすら無いこの私に、初期消火班という重要な任務が割り当てられてしまいました。

 放送で火災が発生したこと、自衛消防隊が設置されたことが告げられ、各班所定の配置に付け、という命令のもと、私は消火器を赤ん坊を抱えるようにして抱き、ヘルメットを揺らせながら火災発生現場に走りました。

 初期消火班長は訓練の意味が分かっていないらしく、迅速な命令を下さないため、班長の次に年を食っている私は業を煮やして、火災現場到着の1分30秒後には、大声で「初期消火失敗、伝令は自衛消防隊本部に報告せよ。もたもたするな、走れ」と命令を下し、次いで、「初期消火班は消火器を捨て、直ちに避難せよ」と叫びました。

 日頃大人しい私が大声を挙げたことで、にやついていた班長の表情も、少しは険しくなりました。

 私は指揮命令系統を無視し、班長の顔を潰したかもしれませんが、各所に消防署の人が配置され、訓練の様子を見ながらメモしたりしていたので、とにかく真剣に取り組まなければ、後で酷評を喰らうと思い、やむを得ず自ら指揮しました。

 中学生じゃないんですから、防災訓練にあたっては、恥ずかしがったりニヤニヤしたりせず、軍隊顔負けの気迫を示さなければなりません。

 それが訓練というものであり、そうでなければ時間の無駄です。

 あの3.11の惨事を忘れたのでしょうか。

 初期消火班長に任ぜられた人は、50歳を過ぎたいい大人ですが、何しろ笑顔と人の良さで社会を渡ってきたような人のせいか、後で「命令口調はできなくて」などと、怒り顔の私に言い訳していました。

 しかしその優柔不断なやり方が、犠牲者を増やすかもしれないとまでは、思っていない様子でした。

 それでも消防署の講評では、「緊張感のある良い訓練でした」と褒められました。
 ただし、「ごく少数、笑顔を浮かべていた人がいたのは残念です」と指摘されてしまいました。

 世の中にはTPOというものがあります。

 宴会では少々騒ぐのも良いでしょう。
 会議の場では利害の衝突があっても、笑顔で礼儀正しく話すことが必要です。
 そして防災訓練の場では、与えられた任務を遂行すべく、鬼の形相できつい命令を下すことが重要だと、思い知らされました。

 その後実際に消火器をぶっ放す訓練とAEDの使用法についての具体的な説明が消防署員からなされ、お開きとなりました。

 なんだか変に疲れてしまい、お昼食べたお弁当を戻してしまいました。

 全く私は軟弱者ですねぇ。

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