嘆きの週あたまを迎え、わが心暗欝に沈まんとす。
木曜日に監事監査予定しおれば、その準備、膨大たり。
監査のなんたるか、われ知らず。
知らぬまま、監査人の底意地悪き質問に耐える能わず。
矢面に立つべき上司すでに入院し、わが不安限りなし。
われ、ただ精神病薬に恃み、臨機応変を旨とするわがはったりに恃むべし。
そも組織は必ず腐敗しうべきや。
腐敗防止の監査なれど、監査そのものが自己目的化に堕しておらぬと言えるや。
甚だ疑問なり。
さりながらわれ、おのが組織を防衛せむと、姑息な手段をも厭わず。
組織人となりて二十有余年。
ついにわれ、わらのわれたる所以を失い、組織の奴隷となりしか。
これを嘆かずして、何をか嘆かむ。
独逸第三帝国総統、かつて「民衆に現世を極楽と思わせるも、地獄と思わせるも容易なり」と述べたり。
不敵の発言と言う他なし。
ならばわれもまた、おのれによりおのれを騙し、現世を極楽と思わしめむと欲するのみ。
それぞ天然自然の麻薬にして、最も安価に平安を得たる道と心得べし。
最新の画像[もっと見る]