10月15日(土)の夜、それまで続いていた咳と喉の痛みが著しく、息ができなくなってきたので、救急車を呼んで病院に搬送され、そのまま入院となりました。
ステロイドの点滴と酸素吸入をずうっと続け、今朝、18日(火)に無事に退院となりました。
職場へは、明日一日様子を見て、明後日から出勤して良いとのことでした。
喘息を甘く見ていました。
これからは禁煙し、内科に定期的に通院して再発を防ぐようにしたいと思っています。
病院でまず参ったのは、食事です。
よく刑務所の飯を臭い飯なんて言いますが、病院もそうです。
まずいというレベルを超えていて、どれも同じ味がします。
病院臭とでも呼ぶべき、独特の香りと味。
次に躁病的な明るさの若い看護師たち。
入院患者はほとんど高齢者で、ヨレヨレなのですが、看護師たちの明るさは異常です。
老いて死臭さえ漂わせる患者たちと、生の盛りのような若い看護師たち。
その二つが病院という舞台装置を作り上げ、死とは無縁のような若さと、生死の境を漂う者たちとの物語を紡いでいるように感じました。
そして、病室のベッドに横たわっていると、もういつ死んでもよい、みたいな絶望的な気持ちになります。
53歳は入院患者では若いほうのようですが、来し方を思い出し、生き末を想像していると、私は十分に生きた、なんて変に感傷的な気分になります。
これでは本当に大病を患ったら、気力が持たないかもしれません。
もっと生に執着しないと。
それが現金なもので、退院できると一言聞いただけで、ネガティブな感情が吹き飛びました。
途端に嬉しくなり、気分が明るくなったのです。
入院なんて出来たら大手を振って仕事を休めるからいいかも、なんて思ったりもしましたが、まだそこまで病んではいないようです。