ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

火星探査

2012年08月14日 | その他

 NASAが打ち上げた無人火星探査機、キュリオシティが無事火星に着陸し、鮮明な映像を送ってきました。



 

 まるっきり砂漠ですねぇ。
 キュリオシティ、これから付近の地図を作製するとともに、各種分析機器を駆使して火星にかつて生命が存在した可能性を探るそうです。
 そんなことを無人で行ってデータだけ地球に送ってくるとは、なんとも健気なやつです。

 キュリオシティとは好奇心といったほどの意味。

 人間の知的欲求とは際限のないものですね。
 金銭欲や名誉欲、出世欲よりも質が悪いかもしれません。
 人間が知り得ていることなどごくわずかで、調べれば調べるほど、新たな謎が発見されるわけですし、一生のうちに得られる新たな知見などごくわずかですから、研究者というのは永久機械のように一つところをぐるぐる回っているかのごとくです。

 火星といえば、先ごろ亡くなったレイ・ブラッドベリ「火星年代記」を思い出しますねぇ。
 内容はほとんど忘れてしまいましたが、中学生の頃夢中で読んだ記憶があります。
 ブラッドベリ独特の、詩情あふれる、それでいてどこかシニカルな、SFの名作でした。

 映画では「マーズ・アタック」というSFコメディが記憶に残っています。
 滅多やたらに機関銃をぶっ放し、地球人を殺害しまくるその姿は、爽快ですらありました。
 彼らを退治するきっかけを与えたのは、耳が遠い老婆。
 火星人が老人ホームに迫っているからと、孫が助けに行ったところ、イヤホンがとれて、にわかにカントリー・ミュージックが大音量で鳴り響きます。
 カントリー・ミュージックを聞いた火星人は次々に頭が爆発し、倒れていくのです。
 そこでトラックに巨大なスピーカーをつけてカントリー・ミュージックを鳴り響かせ、火星人を次々駆逐し、ぼろぼろになったホワイトハウスで、なんで勲章をもらえるのか分からないまま、老婆は大統領から勲章を授けられるのです。
 救国というか、救星の英雄というわけですね。
 カントリー・ミュージック、日本ではさしずめド演歌といったところでしょうか。 

 そんな様々な想像を掻き立ててきた火星に、今まさにNASAの探査機が調査をしているのですねぇ。

 感慨無量です。

 有人火星探査ははるか先のことになるでしょうが、いつか大航海時代のように次々に宇宙を目指す日が来るのかもしれません。

 その時こそわが国は、先端技術の粋を集めて、宇宙探査に貢献してもらいたいものです。

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Ray Bradbury,小笠原 豊樹
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ルール違反

2012年08月14日 | 社会・政治

 男子サッカーの3位決定戦の後、韓国選手が竹島は韓国の領土だと記したプラカードを掲げてグラウンドを走り回ったことが問題になっていますね。
 くだんの選手はオリンピック委員会の要請によりメダル授与式を欠席、銅メダルを一人だけ授与されていないそうです。
 9月中旬にはFIFAおよびIOCが正式な処分を下すとか。
 オリンピック憲章では政治的な活動は厳禁されており、それに抵触したということのようです。
 しかし何をとち狂ったのか、韓国オリンピック委員会は、日本オリンピック委員会に謝罪のメールを送ってきたことが報道されました。

 なんと言う勘違い。

 日本オリンピック委員会はこの問題について沈黙を守っており、第一2国間の問題ではなく、オリンピック憲章に違反した、ルール無視の行動が問題視されているのであって、政治的主張の中身は問題にされていません。
 それなのに日韓間の問題であるかのように振舞う韓国オリンピック委員会の気が知れません。

 でも多分、韓国人選手のあの行動は、日本を利することになったように思います。
 まず、韓国政府の立場は、日韓間に領土問題は存在しないというものなのに、自ら問題が存在するかのように振舞い、それによって竹島の領有権の問題など全く知らなかったであろう世界の人々が、これを領土問題として知ってしまったこと。
 次に、韓国人は世界のルールよりも自国民の感情を優先する極めて冷静さを欠いた人々だと世界に印象付けてしまったこと。

 おそらくあの韓国人選手は勝利の興奮のなか、さしたる意味も考えずにああいう行動にでたのでしょう。
 それは軽率でした。
 しかし問題は、その後の韓国世論にあります。
 86%もの韓国人があのルール違反の行動を支持し、彼は本国では反日英雄扱いです。
 感情的には自国の主張をした人物を支持したい気持ちもわからないではないですが、ルール違反は明確です。
 世界のルールに従わなければ、いずれ韓国は世界の孤児となってしまうでしょう。

 でも不思議ですね。
 私の職場には何人も韓国から来た学者や学者の卵がいますが、彼らは一様に紳士的で礼儀正しいのですよねぇ。

 そもそも領土問題は多くの国が抱えており、とくにパレスチナ問題は何度も戦争にいたっています。
 そういうことには目をつぶって、お互いスポーツで切磋琢磨しようというのがオリンピックであったはず。
 韓国人選手のような行動を世界中の国々が取り始めたら、収拾がつかなくなります。

  どういう処分がくだっても、日本のせいだ、と喚き散らすんでしょうが、そういう子どもじみた態度を取り続けるのは韓国にとって損失だと思いますがねぇ。


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