NASAが打ち上げた無人火星探査機、キュリオシティが無事火星に着陸し、鮮明な映像を送ってきました。
まるっきり砂漠ですねぇ。
キュリオシティ、これから付近の地図を作製するとともに、各種分析機器を駆使して火星にかつて生命が存在した可能性を探るそうです。
そんなことを無人で行ってデータだけ地球に送ってくるとは、なんとも健気なやつです。
キュリオシティとは好奇心といったほどの意味。
人間の知的欲求とは際限のないものですね。
金銭欲や名誉欲、出世欲よりも質が悪いかもしれません。
人間が知り得ていることなどごくわずかで、調べれば調べるほど、新たな謎が発見されるわけですし、一生のうちに得られる新たな知見などごくわずかですから、研究者というのは永久機械のように一つところをぐるぐる回っているかのごとくです。
火星といえば、先ごろ亡くなったレイ・ブラッドベリの「火星年代記」を思い出しますねぇ。
内容はほとんど忘れてしまいましたが、中学生の頃夢中で読んだ記憶があります。
ブラッドベリ独特の、詩情あふれる、それでいてどこかシニカルな、SFの名作でした。
映画では「マーズ・アタック」というSFコメディが記憶に残っています。
滅多やたらに機関銃をぶっ放し、地球人を殺害しまくるその姿は、爽快ですらありました。
彼らを退治するきっかけを与えたのは、耳が遠い老婆。
火星人が老人ホームに迫っているからと、孫が助けに行ったところ、イヤホンがとれて、にわかにカントリー・ミュージックが大音量で鳴り響きます。
カントリー・ミュージックを聞いた火星人は次々に頭が爆発し、倒れていくのです。
そこでトラックに巨大なスピーカーをつけてカントリー・ミュージックを鳴り響かせ、火星人を次々駆逐し、ぼろぼろになったホワイトハウスで、なんで勲章をもらえるのか分からないまま、老婆は大統領から勲章を授けられるのです。
救国というか、救星の英雄というわけですね。
カントリー・ミュージック、日本ではさしずめド演歌といったところでしょうか。
そんな様々な想像を掻き立ててきた火星に、今まさにNASAの探査機が調査をしているのですねぇ。
感慨無量です。
有人火星探査ははるか先のことになるでしょうが、いつか大航海時代のように次々に宇宙を目指す日が来るのかもしれません。
その時こそわが国は、先端技術の粋を集めて、宇宙探査に貢献してもらいたいものです。
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