私は八年ほど前に緑内障と診断され、毎日眼圧をさげる目薬を打っています。
幸い治療のおかげで半年に一度の視野検査結果をみても、八年前から症状は進行していません。
元々はひどい疲れ目で眼科を受診したのですが、そのとき思いもかけず緑内障が発見されました。
あのとき眼科に行って良かったと思っています。
一方疲れ目は相変わらずです。
パソコン仕事が多いのと、人よりまばたきの回数が少ないため、目が乾きやすいためで、気休めに涙の成分でできた目薬を処方されただけで、改善にはいたっていません。
目というと、目は口ほどに物を言い、とか、目が点になる、とか、目をむく、とか、白眼視とか、色々な慣用表現がありますね。
一方精神病の世界では人の視線が気になる視線恐怖とか、自分の視線が気になる正視恐怖とかがあって、目が人に与える印象は強烈です。
例えば他人をにらみつければ何も言わなくても敵意が伝わり、目が笑っていれば心を許すでしょう。
オッドアイと呼ばれる左右で色が違う目を持った人がいるそうですね。
有名人では奥菜恵がそうらしいです。
だから「呪怨」や「シャッター」などのホラー映画で使われるんでしょうかね。
オッドアイは人間には珍しいですが、猫にはよくいるそうです。
黒目がちというと、美少女や美少年の条件のようになっていますね。
この美しく光る黒目がちの大きい目は踊り子の一番美しい持ち物だった。
と、「伊豆の踊り子」にもあります。
そうかといって、モディリアーニの絵のように黒目だけで白目がないと、非常に不気味な印象を与えます。
目は良くも悪しくもなぜ人をこんなに引き付けるんでしょう。
そこには人体の一器官に留まらない力があるようです。
私の目は力が弱く、うつろだと言う人がいます。
そのために気弱にみられがちで、事に当たって強気なところをみせたりぶち切れてみせたりすると、非常に驚かれます。
それが面白くて、怒ってもいないのにぶち切れてみせたりして遊んでいます。
そんなことで遊んでいる私の目は、じつは邪眼なのかもしれません。
どうせ邪眼なら、人を凍りつかせる蛇のような邪悪さを持ちたいものです。
その邪悪さを持った時、今の私には分からない目が持つ力の秘密を知ることができるでしょう。
呪怨 劇場版 デラックス版 (初回限定版) [DVD] | |
奥菜恵,伊東美咲,上原美佐,市川由衣,津田寛治 | |
ジェネオン エンタテインメント |
シャッター (特別編) [DVD] | |
ジョシュア・ジャクソン,奥菜恵,レイチェル・テイラー,宮崎美子,山本圭 | |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
伊豆の踊子 (新潮文庫) | |
川端 康成 | |
新潮社 |