一日、雨でした。早くも梅雨の予感です。
30代前半までは、男には珍しい冷え症で、冬には靴下を二枚はいたり、仕事の合間に手を お湯で温めたりしていたのですが、三年ほど前からでしょうか、この時分から10月くらいまで、足首、足指に熱感があって、不快です。手足だけは冬でちょうどよいくらいです。末端ぽかぽか症です。夏場は、家ではいつも素足。外出するときも、近くなら素足に雪駄です。これがじつに気持ちよろしい。
職場では素足というわけにはいかないので、五本指ソックスをはいてしのいでいます。
そして帰宅後の楽しみは、冷たい水で、一本一本丁寧に足指と足裏を洗うことです。仕事の疲れが吹き飛びます。足を洗うとは、よく言ったものですね。
中年の靴下は臭いとか。この時期だけは、自分の靴下が臭いと思います。
蹠(あうら)より 梅雨のはかなさ はじまりぬ
つい数年前に没した桂信子の句です。
蹠(あうら)とは、足の裏のことです。
梅雨の不快感を、風流な、はかなさという言葉で表現しているのが面白いですね。もっと露骨な表現もできましょうに。
この俳人は肉体を感じさせる句が多く、
ふところに 乳房ある憂さ 梅雨ながき
と、いうのはどうでしょう。
男の私にはわかりませんが、女性であることが物憂いのか、乳房というのは、夏場、物理的に不快なのか、どうなんでしょう。
まだ梅雨入りもしていません。
病気をしてから、暑いのも寒いのも耐えがたく感じるようになりました。
気候の変動が、ダイレクトに体調に現れます。
良く言えば、季節に敏感になった、悪く言えば堪え性がなくなった、ということでしょうか。
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