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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」76

2021年10月01日 | 物語「続・夢幻章伝」
ビビーーーン!!!

民宿のオーナーは立ち上がる(店主のことです)。

「まさか!」

慌てて扉を開ける。
そこは、オーナーこだわりの品々。
民宿への揺るぎない想い。
妥協なし。
いかに、お客様に喜んでもらうか。

とりだしたのは

「アロマにオイル、」

そして

「香りを楽しむための、新鮮な花びら」

さらに

「これを浴槽に入れると、泡の入浴を楽しめる」

そう

オーナーは先ほどのマツバのセリフ。

 いいじゃない、たまには個室で良い雰囲気の
 アロマでオイルで、石鹸とか良い物で、
 お風呂に花びらとか、なんか泡泡のお風呂に入るのよ!!!!



受信していた!!

「満足には満足を」

ふふ、と、オーナーの笑み。

「笑顔には笑顔を」

料理の仕込みを再開する。


場面は戻って


「同僚を、叩かないでキコキコぉおおお!!」

ぱしばしぱしッ!!

すごい勢いではたかれる、同僚。

「ちょっと、誰よ。ハムラ●法典みたいなこと云ってるの」
「かなりのハッピーバージョンだけどな」
「いや!同僚たち!!!キコキコ!!!」

ぱしばしぱしッ!!

「あ、今さらですが、私はマイカ」

「今!!」
「同僚をはたきながらやるわね」
「同僚ぅおおおおキコキコ!!」

「トドメなんだけど、専用の殺虫剤があってね、これを」

シュー

「ぎゃあぁああキコキコ!!!」
「何、あんたにも効いてるの、へび呼ロイド?」
「強力過ぎて、農作物には使えなさそうだな」

駆除完了。

「薬剤蒔いたから換気するわね」

マイカはハエ叩きを拭く。

「でも、害虫が入ってくるから網戸はあけないで」

テキパキと動くマイカ。
持ってきた何やら機械のコンセントをつなぎ、

「スイッチ入れると、防虫効果があるから」

ベー●的な。

「では、お食事が出来たら食堂にお呼びします」
ぺこり
「ごゆっくりおくつろぎくださいませ」

ぱたん

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「テキパキしてたなぁ」
「ええ」

「害虫・・・」

へび呼ロイドは白くなって、ちーんとなっている。

「ちょっと大丈夫??」
「オイラ・・・」
「お風呂でも入ってさっぱりすれば?」

そんなレベル。

「あれ?」

アヅチは天井を見上げる。

「何よ」
「ほらあれ」

「フフフ、ワタシハオマエたちに、デンゴンつたえきた」

「!!?」
「!!!!!!」

天井の片隅に張り付く、同僚。

※イメージとしては、天井の角に手足踏ん張って張り付く忍者。



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