昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(536)多数決を疑う!

2018-08-21 06:46:51 | なるほどと思う日々
 民主主義選挙における<多数決>のあり方について、なかなか興味深いお話がありましたのでご紹介します。
 (坂井豊貴慶應義塾大学経済学部教授)
 <多数決>の致命的な欠陥は「票の割れ」です。
 典型的な例として2000年の米大統領選を挙げます。
 民主党のゴアが優勢だったのに、結果的には共和党のブッシュが勝つのです。
 実際の票数とか、いろいろあったのですが、ラルフ・ネーダーという第三の候補者が参戦することになり、右派のブッシュに対して、左派のゴアの票をさらに左派のネーダーが致命的な形で食うことになったのです。
 
 日本でも同じような例があります。
 2014年衆院選東京一区です。 
 1位 山田美樹(自民) 107,015票
 2位 海江田万里(民主) 89,232票
 3位 冨田直樹(共産)  32,830票
 民主党と共産党が<選挙協力>していれば、海江田候補を勝たせられた。
 ・・・そもそも選択肢が三つ以上あるとき<多数決>というのは多数意見を反映するとは限らない・・・ということです。

 アメリカの作家アイン・ランドの<法廷劇>が興味深い示唆を示しています。
 殺人罪に問われているの女性をめぐって、「人を殺したかどうか」検察側と弁護側が激しいやり取りを行う。
 劇の終盤に、芝居を観ていた観客の中から陪審員が何人か選ばれる。
 そして多数決で決定される。
 この作者は訴える。
「この法廷で審理を受けているのは、彼女だろうか? 断じて違う。紳士淑女の皆さん、それは陪審するあなただ。あなたがあなたの判断を言い渡すとき、明るみにさらされるのはあなたの魂なのだ」

 ・・・要するに投票で<民意>が明らかになるというよりは、むしろ<民度>が明らかにさらされるものなのだ、ということです・・・
           




なるほど!と思う日々(535)シュールだぜ!

2018-08-20 04:16:14 | なるほどと思う日々
「シュールだぜ!」ボクは思った。
「富田林署から逃走した、足にウサギの入れ墨をしたチンピラ男が、
  
 3000人体制の警察を煙に巻いて、一週間以上経つのにまだ捕まっていない?」
 
 ヌーベルバーグの旗手、ジャン・リュック・ゴダール監督の映画「勝手にしやがれ」を思い出した。
 やはり、警察を翻弄して逃走する男の話だ。彼の場合好きな女を巻き込んで、結局女が<自由>を求めて裏切り警察に通報し、彼は警察官の拳銃で撃たれ、「デグラス(最低)!」と叫んで終わる映画だ。
 ・・・アバンギャルドだね・・・

 北脇昇の絵が目に浮かぶ。          
 最近日本の気象がおかしい!
 大雨に苦しめられたのに、また台風がやって来るという。
 台風って、普通秋に来るんじゃないのかい?
 「シュールだね」ボクはまた思った。







 

三鷹通信(283)三鷹阿波おどり

2018-08-19 03:45:42 | 三鷹通信
 昨夜、第51回三鷹阿波おどりを見てきました。
 生で見るのは初めてです。
 
「おっ!もう集まってるな・・・」
 6時5分前の三鷹駅南口、中央通り商店街。
 開会を前に準備している。
 
 既に沿道は、人、人、人でいっぱい。
 
 
 開会前の第一陣、<銀座連>の記念撮影。
 
 「やっとなー、それ!」掛け声とともに子ども連が第一歩を踏み出しました。ドキドキしますね。
 
 赤いけだしのお姉さんたちが続きます。
 
 「おっ!」色違いのグループが続く。
 中には<三鷹郵便局連>などというのもある。
 
 「かっこいいね!」 外人さんも混じっているみたい。
 
 「ワタチハどうしたらいいの?」       

 ・・・何連ものグループが続々と続きますが、一応初体験に満足してバスで帰ることにしました。
 
 前の座席の少年は、窓の外の<阿波おどり>には目もくれず、タブレットでゲームに熱中してました。
 みんなで踊るっていいな!と興奮冷めやらぬボク!
 ・・・踊る阿呆に踊らぬ阿呆・・・
 ・・・今どきの若者は・・・などと思ってしまいました。




なるほど!と思う日々(534)日本人の特質

2018-08-17 09:38:15 | なるほどと思う日々
 このところネット囲碁に嵌っている。
 パンダネットはプロも参戦しているほど、とてもレベルが高い。
 ボクは三鷹市立第一小学校で囲碁指導をしている立場なので、それなりに棋力の向上を目指している。
 といっても大した棋力ではない。
 しかし、少しでもランクアップをしようとのめり込んでしまう。
 中には勝敗が見えているのに延々と打ち続ける人がいる。
 <卑怯者>と思いながら、自分のミスで負けてしまうことがあって、自分の甘さを感じる日々である。
 

 プロの棋聖戦で王立誠棋聖が柳時薫7段を相手に<ダメ詰め事件>を起こしたことを思い出した。
 囲碁の最終処理としてダメ詰めが行われ、最終場面を形成する作業が行われる。
 その中で、王はアタリを打った。柳はそれを無視して他を打ったので、王はアタリの石を抜いて結果的に逆転勝利した。
 柳はゲームは終わったと判断してしまったうっかりだった。
 ところが、その囲碁をめぐって、「王は卑怯だ!」と言う論争が起きたのだ。

 <卑怯>と誹られた事件が高校野球でも起きた。
 星稜の強打者、松井秀喜を明徳義塾の監督は「5連続敬遠して」結果的には勝利を収めた。
 その監督の行為が<卑怯>だと批判されたのだ。
 
 西欧ではそれらの行為が<卑怯>と批判されることはない。
 <ルール>の範囲なら全く問題のない行為だからだ。
 ・・・ところが日本では問題化する。・・・

 結局歴史的に厳しい勝負を生き抜いてきた西欧と、お互い助け合って生きてきた日本の歴史<育ち>の相違なのか?
          




三鷹通信(282)サルスベリの花満開の夏!

2018-08-15 05:33:46 | 三鷹通信
 夏! 今年もサルスベリの花が満開となりました。
 街中では珍しいサルスベリの群生です。
 これから10月まで咲きつづけます。

 サルスベリは百日紅とも言い、樹皮がなめらかな手触りをしているのが特徴です。
 猿も滑って落ちてしまうほどツルツルしている。
 
 花言葉は<雄弁>枝先に花が群生する姿が華やかで堂々としている。
 猿でも滑りそうな幹にちなんで、<愛嬌><不用意>なんてのもあります。
 白い花もあるんですね。 だから、<潔白><あなたを信じる>なんて花言葉もあるそうです。







 

三鷹通信(281)猛烈な雷雨!

2018-08-14 05:45:40 | 三鷹通信
 昨日は今までに経験したことのないような、スゴイ雷でした!
 これでもか、これでもか、と「ゴロゴロ、ドッカ―ン」10発以上落ちました。
 あわてて、パソコンをシャットアウトし、自然の驚異に恐れおののくのみでした。
 瞬間的に停電もありました。
 雨もすごかったですね。
 
 去年は三鷹あわ踊りの初日が豪雨で中止になりました。
 今年はこの週末に開催される予定ですが、降られないといいですね。

 近夏、5匹目の救出!
 雷雨から蝉もマンションへ退避してきたのでしょうか?
           





エッセイ(454)日本は核兵器製造能力は保持すべし!

2018-08-13 05:51:10 | エッセイ
「但し、日本は核兵器を製造する能力は保持し続けなければならない!」と先輩は付け加えた。
 「なぜなら、人類は文明化したとはいえ、パワーに依存する動物の域を脱していないからだ」

 油断も隙も無い。
 終戦のどさくさに紛れて、ソ連は日本の北方領土を略奪したままだ。
 また、日本が戦後まだ軍事力を保持していない時に、韓国は竹島を領有した。
 
 あの永世中立国、平和の象徴のようなスイスだって、強力な軍事力を有し、徴兵制まで採っている。
 ・・・<核兵器廃絶>を訴える<地球俯瞰外交>は展開すべきだが、自らの<核兵器製造能力>と軍事力は保持し続けるべきだ、と言うのだ。         

 100回記念高校野球、途中まで圧倒的に押していたわが故郷の<星稜>が土壇場で、信じられないような逆転劇を喰らった。
 油断大敵、世の中何が起きるか分からない!





エッセイ(453)日本政治のあるべき姿は?

2018-08-12 06:17:12 | エッセイ
 昨日は、台風の直撃は免れたが、異常に蒸し暑く、時には雷鳴を伴う雨も降った。
 財界で活躍された先輩の貴重なご体験を拝聴し、政治、経済、科学などの話題を、月2回高井戸の珈琲店で語り合っている。

 今年は9月の自民党総裁選、11月の米中間選挙が開かれ、予想しがたい事態が訪れることも考えられる。
 そこで、我々は世界をリードすべきトランプ大統領の「自国ファースト」のある意味異常な行動を前に、日本としては如何なる姿勢で臨むべきかについて語り合った。
 
 
 安倍首相は<地球儀を俯瞰する外交>戦略を標榜している。
 しかし、オバマからトランプに乗り換えたその姿勢に一貫性が感じられないのは何故か?
 米国に対しTPP11や、
 日EU・EPAで、抵抗している様に見えるが、それでも未だ米国に追従しているように見受けられ、<主体性>が感じられない。

 日本としてあるべき姿は、唯一の被爆国として、核を持たない国々を糾合し、
<核兵器廃絶>を旗印に<地球儀を俯瞰する外交>を効果あらしめる平和国家たる<主体性>を今こそ、明確にすべきなのだ。
 <パワーポリテクス>の諸悪の根源は<核兵器>にあるのだから。
 
 
 今年の夏は蝉の声が少ない。その中、台風の日には雨に濡れた蝉、そして昨日はこの夏4匹目の蝉を助けた。余生のわずかな蝉を 






エッセイ(452)天才子役芦田愛菜ちゃんに嵌る!

2018-08-11 06:07:42 | エッセイ
 昨夜は「天才子役・芦田愛菜」のユーチューブに惹きつけられ、久しぶりに寝たのは12時過ぎでした。
 
 あの「マルマルモリモリ」で一世を風靡した。
 お姉さん芸人を仕切る力もあったんだね。 
 
 今やいろいろな有名人から引っ張りだこ。 
 読書量が半端なくて、
 今や立派な中学生。      
 ボクが惹きつけられたユーチューブは、
 https://www.youtube.com/watch?v=p4SgYBTWaUI







エッセイ(452)お友だち内閣

2018-08-10 06:51:30 | エッセイ
 大学同級会での話題二つ目は「安倍内閣は、お友だち内閣」
 安倍首相の周囲には人材がいない。
 必然的に仲の良い政治家やお気に入りの官僚だけを重要視することで、資質に欠ける人物も選ばざるを得ない。
 従って、失言や問題行動が多発する。  
 しかし、追求する野党も、政権の弱点<モリカケ問題>などを追及することに終始し、肝心の政策論争がなされなくて<税金泥棒>などと批判されていることに助けられて延命している。
 
 結局、我々の言いたいことは、わが同窓会の自画自賛?でした