昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(21)勝負事

2008-11-03 10:52:35 | エッセイ
 だいたいぼくは、麻雀とか競馬、ゴルフ、勝負事が好きだ。
 バブルの時代を生きたぼくは、株と競馬で財産を摩ってしまった。
 最近は心を入れ替えて、やるにしてもお遊び程度に留めている。

 勝負事が好きだからよく星占いを見る。
 信じるわけではないが、参考にしたりする。
 ちょっと控えようとか、少し強気にとか。
 
 先週末は占いによればツイテいた。
 
 ところが、土曜日の毎月恒例の麻雀会では結論から言えばダメだった。
 参加者32名中、多分半分以下だったろう。トビ賞にも預かれなかった。
 最初、女性ふたりが一緒だった。
 ぼくはだいたい女性に弱い。
 それが二人だ。
 嫌な予感がした。
「わたしポンポン蒸気って言われてるの」
 始まる前にひとりの女性が言った。
 ポンポンとなきまくるタイプなのだ。
 相手のことなんかおかまいなし。
 自分本位なのだ。
 ぼくのようにリーチで引っかけたりする技巧派には厄介な相手だ。
 おまけにもう一人の女性も行くとなったらどこまでも他人のことなんかしっちゃあいないというタイプだ。
 嫌な予感は的中してぼくは大きなマイナスをくらった。
 その後、3回戦って少し取り戻したとはいえ、プラスに浮上することはなかった。

 翌日の日曜日、競馬に臨むにあたって、作戦を立てた。
 9レース精進湖特別と10レース錦秋ステークスに絞った。
 しかも本命の単勝狙いだ。
 10レースの本命エスポワールの方がより確率が高いと見ていた。
 しかし同じ騎手松岡が騎乗する9レースのスノークラッシャーも捨てがたい。
 先ずこれに全額投入して、バイバイゲームを狙おうと欲張った。
 しかし、昨日のこともある。
 ぼくは占い通りにツイテいるとは限らないのだ。
 欲張らない方がいい、わずかだけ試してみた。
 案の定、クラッシャーは3位に沈んだ。
 ぼくはツイテいたのかも。
 すてんてんにならずに済んだ。

 10レースは全額本命単勝に投入、2.6倍になった。
 元手を残して、天皇賞を遊ぶことにする。
 ぼくは今年のダービー馬ディープスカイと上位に必ず絡むダイワスカーレットに絞って、3連複を買った。
 本命のウオッカが入れば、7倍にしかならないが、他の馬が割り込んだら何十倍になる可能性もある。
 十分遊べる。
 レースは大接戦となった。
 ところが、ぼくはディープスカイの馬番を1番と勘違いしていた。
 1番はずっと上位で頑張っていたが、4コーナーを回ったところで後退した。
 ぼくはその時点であきらめた。
 ・・・若いディープスカイでなくてやっぱりウオッカだったか・・・と。
 鼻差、2センチでウオッカがダイワスカーレットを抑え天皇賞を制した。
 しかし、3位は馬番2番のディープスカイ、ぼくは3連複を的中させていた。
 調子にのって、ウオッカを勝に導いた武豊騎乗の12レースの本命クリーンの単勝を買った。
 それも当てた。
 
 競馬を見ながらも、10チャンネルの石川遼の活躍も気になって時々合間にチャンネルを変えて見ていた。
 前日3打差で深堀を追っていた遼くんは16番ロングパットを決め、逆転したところだった。
 18番では池へ入れるピンチだったが、冷静にウオーターショットを決め、1打差で尊敬する深堀を制して、プロ初優勝を成し遂げた。
「最後はいいことがあると信じていました」
 彼は涙を流しながらも、気取りなく、率直に、しっかりとコメントした。
 見ているぼくも爽やかな気分に満たされた。
 やはりぼくはツイていた。
 競馬界とゴルフ界の歴史的瞬間をテレビとはいえ、目撃できたのだ。

 信じられない結末が待っているイタリア旅行記に水を差したようで申し訳ありません。
 ブログを毎日休みなくアップすることは大変です。
 たまには異物が入りますがご容赦下さい。


 
 
 
 
 


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