昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(372)オレたちファースト時代(9)

2017-04-02 06:46:44 | エッセイ
 <オレたちファースト>北朝鮮金正恩首領の場合。
 
 北朝鮮は<首領制>である。
 ①金日成の<白頭山神話>をベースに一族で支配する。(故に、金正男の存在は我慢ならなかった)
 ②首領の権威は絶対である。
 ③党とその傘下組織を通じて全ての国民をコントロールする。
 ④個人の利益より集団の利益を優先する。
 祖父、父親を継いだ金正恩は<金日成・金正日主義>を強く掲げることで自身に権威を集中させる戦略を執っている。
 これまでの幹部は、<官僚主義批判><不正腐敗批判>などにより、どんどん入れ替えて自身に対する忠誠組織を築き上げつつある。

 政策面では、<先軍路線>から<併進路線>へ。
 <核・ミサイル開発>を完成させ、一方では<人民重視>を掲げる。
 特に、科学技術を重視、関係者を優遇する。 
 経済経営の合理化・効率化にも努め、自営に近い農業経営、工業経営を認め、人民にやる気を与えることにも意を払っている。
 対外的には<核・ミサイル>戦略の一辺倒だが、国内的には軍の部隊を経済建設などに動員している。
 なかなか強かなのだ。
 さらに、韓国大統領の交代が、親北朝鮮派の大統領を生む可能性もあり、トランプ大統領の強硬戦略も中国の強かなバックアップが推測されるので、直接的な北朝鮮討伐は簡単ではない。
 ただ、北朝鮮内部の問題として、
 ①金正恩の健康問題、②外部情報のかく乱による国民の動揺、③側近の離反、など不安要素もある。
 このままでは、中国の全面的バックアップがないかぎり、強がりは長続きせず、おそらくソ連の前例と同様、経済が成りいかなくなり自滅への道を辿る可能性が強い。
 <核・ミサイル>は、あくまでも抑止力として強がっているに過ぎず、自らが率先してぶっ放すほど<自分ファースト>のバカではないと思うが、間違って引き金を引くことのないように気をつける必要はある。
 日本としては、韓国、中国の姿勢を注視しながら、日本なりの強かな戦略が求められる。

 <好奇心コーナー>
 
 「オレ・ファースト」と公言した羽生結弦。
 ショートでは裏切ったが、見事<有言実行>!
  お見事!



 


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