昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(212)市民大学・哲学コース(17)

2017-09-27 03:41:05 | 三鷹通信
 今日の講師は西谷修立教大学特任教授    
「憲法を改正して<戦後レジーム>の息の根が止まると、自殺者が出るよ」
「電車事故で遅れまして・・・。タクシーの運転手がいろいろと話しかけてきて・・・」
 10分余り遅れて来て席に着くなり、意表を突く刺激的なお言葉だ。
「ソ連国民の生きがいだったソ連邦共産国家が崩壊したとき、30万人?の自殺者が出たんだ」
 (たしかにそんな話もあった・・・)
 さすが、戦う社会派哲学者
 
 今日のテーマは「戦争とは何だろうか? 太古から現代まで」
 そこで先生の話は「人間とは・・・」に移る。
「人間を哲学では抽象的単数で考えていたんだ・・・」
 
「GODに対するMANであって複数で考えていなかったんだ・・・」
「人間、ジンカンと読めるよね。複数いるわけで、世代なんて言葉もあるけどこれは世は竹の節みたいにつながっているという意味なんだ」
「それと、他の動物と異なるのは言葉をもって産まれてきている」
 
「マ、と言ったらおっぱいが出てきた。それがママという言葉になる」
「言葉は学ぶものではなくて、他から自然と覚えるんだね・・・」
「人間は単独ではありえないので、他の人によって生まれてくる。<言葉>を使えるようになって一人前になる。そして横にも縦にもつながる。他の動物と異なる所だ・・・」
「だから、原理的に言っても単独の人間というのは存在しない。言葉と共同性というのは切っても切れない関係であって、その関係の中でわれわれは一人ひとり人間になっていく」
 
 人間は狩猟、採集の段階から農耕の時代に移行し、穀物を作り蓄積し蓄財を為すところから<富>が発生し、集団間の争いが生まれる。
 
 ─続く─
 
      





 


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