昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

運が悪いことから全てが始まった(39)大学時代(22)

2013-11-11 05:35:35 | 小説、運が悪いことから全てが始まった
 大学生活の四分の三は、それ以前の受験戦争を戦って傷ついた心身を癒すための湯治場、猿の温泉場みたいなものだった。
 
 ぬるま湯に浸かって、戦いに終始した過去を語り合うでもなく、学んだケインズ理論について議論するでもなく、ただただ湯加減の心地よさに身を委ねる心地よさを仲間と共有し、のんびりと過ごした。
 しかし四年生になると、風呂から出ていく仲間の慌てた動きから、いつまでもこうしてはいられないのだという現実を感じることになる。

「銀行を受けるには学校推薦がいるらしいぞ!」
「これからは自動車関係だな。初任給がいいもんな」
「事前に会社回りをして情報を掴んでこなくては・・・」
 就職活動が始まった。
 ・・・いったい、お前はどこに行くつもりなのか? どこに就職したいのだ?・・・
 
 すぐに思いついたのは証券会社だった。
 なぜ? オフクロがへそくりで本田技研を買って儲けたことを知っていたからだ。
 早速、大手のD証券を訪問した。
 
 しかし、・・・資本主義経済の中枢的な役割を果たす証券取引に関心を持ちました・・・
 なんてことを言ったため、鼻も引っかけられなかった。

 ─続く─

 <珍獣ハンター>などでテレビの人気者になっていたイモトが、何とヒマラヤの高峰マナスルの登頂に成功したという。
  
 来年はエベレストに挑戦するそうだ。
 芸人がそこまでやるか!
 彼女は学生時代陸上の選手だったそうだ。
 その走りで他の芸人を蹴散らして<珍獣ハンター>の仕事を得たという。
 そしてさらに前へと体力を活かしてあくなき挑戦を続けている。 スゴイ!

   


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