昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(587)政治④人間の生死は遺伝子に繰られているのだ!

2019-06-09 04:43:51 | なるほどと思う日々
 人間の生命の主体は<遺伝子>の側にある。
 
 つまり人間の生命の主体は個体にあるのではなく、<遺伝子>の側にあるのだ、というユニークな発想だ。
 
           
 我々自身は、悠久の時間を旅する<遺伝子>の乗り物に過ぎず、古くなれば打ち捨てられる。それが固体の死というわけだが、<遺伝子>には死というものがない。
 利己的遺伝子の願いはひたすら自分のコピーを増やすことだ。
 例えば新しい乗り物(子ども)に乗り移った<利己的遺伝子>は、古い乗り物(親)を繰り、新しい乗り物の保護や成長のために全力投球をさせる。
 親が子のためならどんな苦労も厭わないのはそのためだ。

 *個体を選別する能力を持つ同種の動物が集まると、そこには自ずと順位が出来上がる。
  順位制は争いによる結果ではない。支配の論理でもない。
  そこにあるのは、実のところせめぎ合う<利己的遺伝子>の損得勘定だけなのだ。
  
  我々人間は何となく由緒ある家柄を尊び、歴史の古いものには何となく敬意を表する。

 *出自の分からない者(どこの馬の骨ともわからん奴)には、用心し、彼らを敬遠する。


  なんかのはずみでリーダーの座についてしまったら、ひどい目に遭うのは自分たちなのだ。
  (ヒットラー、スターリン、毛沢東などの例を見よ!)
  

 *人間は、生まれながらに順位(地位、身分、階級)を決めている唯一のサルなのだ。
  
  君主制と階級制がなぜ優れているのか。
  その一番大きな理由は、それらのシステムが動物の社会進出の中で自然発生したということ。
  それ以外の国家の体系。例えば社会主義や共和政は、人間の頭の中から出てきた思想の産物である。
  
 *実際に社会主義は一世紀にも満たないうちに滅亡した。
  
  人知を尽くしたはずの理想国家システム<EU>もギリシャの財政破綻、移民問題、イギリスの離脱騒動などで存立の危機に瀕している。
  
  
 *福岡でG20財務大臣中央銀行総裁会議が開かれたが、経済回復のシナリオに暗雲が漂っている。
  
  「利己的遺伝子仮説」によれば、出自も分からないリーダーが現代の政治を仕切ったいるからということになる。
  

  ユニークな政治理論に感服!