昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(262)日本の自立外交の第一歩

2015-05-20 03:45:32 | エッセイ
 安倍首相がアメリカの議会で演説し、日本は戦後70年にして初めて普通の国になった。  
 
 さらに、過去の過ちを乗り越え、未来に向かう日本の新たな姿勢を示す<70年談話>が控えている。

 早速戦後70年を過去の植民地支配や侵略の過ちを清算する機会にするよう、欧米の日本研究者らが声明を出した。
 
 さらに賛同者が457名に増えたという。

 <声明文の要旨>

 *日本の歴史家が正確で公正な歴史を求めることに賛意を表明
 *「慰安婦」問題は日本、韓国、中国の民族主義的な暴言でゆがめられてきた
 *「慰安婦」の身に起こったことを否定したり、過小評価したりすることはできない
 *「慰安婦」になった経緯や正確な人数は確定されなくても、大勢の女性が意思に反して拘  束され、恐ろしい暴力にさらされたことに変わりはない
 *過去の不正義を認めることは難しいが、そうすることで民主主義は強化される
 *戦後70年の今年は、日本政府にとって過去の植民地支配と侵略の問題に立ち向かい、指導力を見せる絶好の機会だ。

 
(人類の歴史認識は、産業革命に端を発する植民地主義的帝国主義にまで遡らなければ、真の反省にはならない)
 <70年談話>がどうなるかはともかく、これからの日本は積極的平和主義を旗印に自立していくしかない。
 

 その第一歩を踏み出したようだ。
 
 しかし、戦後の戦勝国体制を崩したくない中国からいちゃもんがつけられた。
 
 韓国も同調した。
 

 しかし、その他の表立った反対は今のところない。
 
 ただ全会一致でないと採択されないので、日本の提案はボツになりそうだ。
 しかし、今までは保護者のアメリカに気づかって、こんな提案もできなかった日本が、ともかくささやかながら世界の平和のために自立の第一歩を踏み出したと評価したい。
 

 イチローの配慮がマリーンズの新監督に感謝された。
 
 他に気を配る日本人の特性は大切にしたい。