昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(332)今こそ日本の役割が問われる!

2015-03-22 06:09:52 | なるほどと思う日々
 
 昨日の朝日新聞一面トップ記事。
 
 ひと言で言えば、ついに日本も「普通の国」になったということ。
 戦後70年、日本は平和憲法を有するある意味「特異な国」であった。
 つまり、同盟国アメリカの要請と言えども、この憲法のため日本国民の血を流すことを拒み続けられた。
 アメリカがこの憲法制定に関わり、それを守る余裕がアメリカにあったからだ。

 しかし、今やアメリカもそんな余裕はなくなった。

 日本も同盟国として普通の国並みの役割を果たすよう迫られたのだろう。
 基本的には核兵器を保有する米、英、仏、露、中の戦勝国クラブ、国連のコントロールする戦後レジームの中、米に追従していく役割しか日本には期待されていないのだ。

 翻って現在の世界を俯瞰してみると、人類文明は先の見えない泥沼に足をつっ込んでいるように見える。
 その根底に、人類文明が生み出した悪魔のエネルギーの存在を意識しないわけにはいかない。
 わがレロレロ姫は雑誌記者とのインタビューで警告している。
 
 「・・・つまり、厄介な原発の燃えカスを地中深く埋設するなんて言っていますが、そんなものをどんどん溜めこんだ結果がどうなるかについて今の科学は答えていないんです・・・」
 
「はあ・・・」男はよくわからないという風に頭を振った。
「つまり未解決の問題を先送りしていることが問題なんです!」わたしは声を強めた。
「そうして。知らず知らずのうちに、人類のよこしまな考えで生み出した結果によって自然が汚染されていくことが問題なんです!」
「問題先送りですか。科学も政治や経済と同じなんですね」

 インタビュアーは感心したようにうなずいた。
「人間のやっていることはすべて、自分だけがいい、今がよければいい。先はそうなっても、という考え方が問題ですね・・・」
 
 
 悪魔のエネルギーは核兵器になり、今や国際政治の脅しの最終武器として君臨している。
 人類が存亡の瀬戸際まで行ったキューバ危機の時を思い起こしてほしい。
「キューバ危機を乗り越えられたのはただのまぐれだった」
 当時ケネディ大統領の国務長官だったロバート・マクナマラは回顧している。
 
 空母ランドルフに先導された海軍部隊が、キューバに向かう船舶を護衛するソ連潜水艦B・59の近くで機雷の投下を開始したのである。アメリカの駆逐艦に乗船していた兵士は、ソ連の潜水艦が核兵器を搭載していることに気づいていなかった。・・・
 潜水艦内はパニック状態に陥った。バレンチン・サビツキー艦長が司令部へ連絡を試みたものの、失敗に終わった。そしてサビツキーは、核魚雷の発射準備を部下に命じたのである。「ここでもたついているあいだに、戦争ははじまってしまったようだ。ただちに核魚雷の発射準備に入る。われわれはここで死ぬことになるが、それと引き替えに敵艦もすべて沈める。わが海軍の面目を保つのだ」幸運なことに、ワシーリー・アルヒボフという将校がサビツキーをなだめ、魚雷の発射を中止させることに成功した。アルヒボフという一人の将校が、核戦争を回避したのである。 
(オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史)より。

 最近でもクリミア攻略に際し、ロシアプーチン大統領の核兵器を準備していたという発言が注目されている。
 
 ましてやならず者グループに核兵器が握られたら人類の運命はどうなるのか。
 こうした状況下でこそ日本が果たせる役割がある。
 悪魔のエネルギーのくびきから人類を解き放つきっかけを作れるのは、世界で唯一被爆国である日本ではないだろうか。
 科学的にも、政治的にも日本がこの役割を果たす先導に立つことを、戦後70年の首相談話に盛り込んでもらいたい。
 
 「レロレロ姫の警告」のお買い求めは、
 吉祥寺サンロードの「ブックス・ルーエ」
 
 
 
 あるいは、三鷹駅南口パルコ3Fの「啓文堂書店」でお買い求めを。
 
 
 (お勘定カウンターに置いてあります)
 また、「アマゾン」などのインターネット書店でも。
 在庫が少なくなっていますがよろしくお願いいたします。