昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(199)英語落語にかぶれた日

2014-03-22 03:29:16 | エッセイ
 昨日は朝からそわそわしてたね。
 何しろ中学校の同窓生のEくんが英語落語のお披露目をするってんで、ご招待に与ったんだ。
 1時間も早くお披露目会場のある両国駅に着いちゃった。
 まあいいか。国技館や大江戸博物館などもあるし、ちい散歩の気分で時間をつぶすか。
 両国ってえと何十年か前に、隅田川の花火見物で来たことがあったっけ。
 しかし駅も随分変わっちまったね。
 改札を出たら、横綱白鵬の優勝掲額がで~んと飾ってあってその下には力士の手形が飾ってある。
 双葉山や大鵬のものまである。
 子ども連れのオヤジが自分の手を合わせていた。気持ち分かるな。
 
 国技館の前では力士たちに会えるかな? なんて思っていたが、オレってバカじゃないの、今は大阪場所じゃん。
 
 それでも何人かいた観光客とともに写真をぱちり。
 さて、総武線をくぐって、目指す<お江戸両国亭>に向かう。
 おっ! モンゴル料理屋があるぜ。
 
 なんたって、今や大相撲は横綱白鵬、日馬富士を始めとするモンゴル勢に蹂躙されてるからな。今場所も横綱を目指して大関鶴竜が活躍してるし。
 
 京葉道路にともかく出るんだな。地図を見ながらゆっくり歩いていたが、それらしき建物が見つからない。
 地図には本所署のとなりみたいだが、そんな警察署は見当たらない。あとで確認したら今再建工事中なんだそうだ。
 それでもあった、あった、お江戸両国亭ののぼり旗が。
 
 彼の出演する第2幕にまだ30分前だったが入場する。
 やってる、やってる、インターネットで見た創始者の鹿鳴家英楽師匠だ。
 
 スマートだね。

 さて、いよいよわが鹿鳴家沙夢くんの出番だ。
 おなじみの白髪が輝いている。
 
 ちょっと緊張しているかな? と思ったが、持ち前の声量が会場を充たす。
 お題は<からぬけ> 与太郎がなぞなぞで賭けを仕掛けられて、結局おちょくられる話だ。
 分かりやすい。
「英語の台本があるの?」後で訊いたら、あるんだが自分なりに味付けをしているんだそうだ。
 何しろ、彼は大企業に勤め、イギリスの子会社の社長も経験して英語はばっちり。
 参考に、彼は退職後、ジャイカから派遣されてベトナムに企業経営の指導に行っている。
 (その際のことは左欄のカテゴリー<ベトナム通信>でご覧ください)
 声がいいし、いい趣味を見つけたもんだ。

 このキャナリー英語落語会を立ち上げた英楽師匠に少しお話を伺ったが、この会を初めて8年余り、現在では小学生から80近いお年寄りまで40名以上の会員がいるそうだ。
 今回もこの三連休で38名が出演する。
 この会の活躍ぶりは、左欄ブックマークに<日経電子版>を転載いたしましたので、ぜひご覧ください。Eくんもインタビューを受けています。
 かつて桂枝雀師匠が英語落語で名を馳せたが、この会のさらなる隆盛を期待したいね。