飽食山河

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れくいえむ

2018-01-23 20:25:59 | 2017.12

若々しいブルーのネクタイをしていた

ぶ厚いレンズの眼鏡 かすれた声

血のめぐりの悪い いわゆるモヤシ でなければ夜のカゲロウ

ただし毒針を持った

 

食えない奴

だから一瞬で好きになった

誰も食わねえ

刺身の横の赤むらさきの葉っぱみたいに

それをもっと渋く苦くした

通も食わない奴

 

結婚式の引き出物にもらうような

デカくて白い皿に盛りつけられ

時々大きすぎたり小さすぎたり

いきなりドロドロ溶け出したり

やっぱ食えない奴

 

それが昔のこと

さて誰が見出したのか

神か 何か珍しい神だろ

偶然 そう 偶然 たまたま

 

ネクタイの格子は小さくなり

眼鏡の値段もヒトケタ上がり

にきびが消えたかわりに しわ たるみ 内臓脂肪

変わらないのは髪型だけ

ま、抜けてないのはいいことか

 

どんな海水とどんな陽光で化学反応させれば

いったいどうしてこんな

ウマイ

食える奴 に

 

なったんだろね

みんなおいしい、おいしいってさ

食われる奴

食われたら なくなっちゃうじゃん

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