飽食山河

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愛して

2018-01-28 10:03:04 | 2017.12

愛しているとはべんりな方法だな。

恋人がいると「愛してる」というんだろ。

   いないと ――― どうでもないよ。

   愛なんて ・・・

   愛ってわからないもの。

      ハクサイぐらい あいまい なものだ

   愛は町を ぐるぐる ゆく

黒い服を着た私

     誰かが それ「変」 って言う

   だけどね、アラフォーーですから。

変 とか どうでもいい

 

       くちばし とんがり

      みえない ふしぎ

   わたしは もう ねむたくて

あなた さよなら さよならしたい

手をふりふり さようなら

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れくいえむ

2018-01-23 20:25:59 | 2017.12

若々しいブルーのネクタイをしていた

ぶ厚いレンズの眼鏡 かすれた声

血のめぐりの悪い いわゆるモヤシ でなければ夜のカゲロウ

ただし毒針を持った

 

食えない奴

だから一瞬で好きになった

誰も食わねえ

刺身の横の赤むらさきの葉っぱみたいに

それをもっと渋く苦くした

通も食わない奴

 

結婚式の引き出物にもらうような

デカくて白い皿に盛りつけられ

時々大きすぎたり小さすぎたり

いきなりドロドロ溶け出したり

やっぱ食えない奴

 

それが昔のこと

さて誰が見出したのか

神か 何か珍しい神だろ

偶然 そう 偶然 たまたま

 

ネクタイの格子は小さくなり

眼鏡の値段もヒトケタ上がり

にきびが消えたかわりに しわ たるみ 内臓脂肪

変わらないのは髪型だけ

ま、抜けてないのはいいことか

 

どんな海水とどんな陽光で化学反応させれば

いったいどうしてこんな

ウマイ

食える奴 に

 

なったんだろね

みんなおいしい、おいしいってさ

食われる奴

食われたら なくなっちゃうじゃん

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雑居ビルの階段

2018-01-18 20:37:29 | 2017.12

おかしいな

ガラスはあるのに

外がない

 

雑居ビル

背中合わせに幽霊がいる

おそるおそる

こんにちは

 

11階から

1階に降りるのは楽だった

「クダリの方が脚にクる」

なんて嘘じゃん

元気 元気

 

次はのぼり

一歩重い

子どもなら歌いながらのぼるんだろう

 

6階まで休まずのぼって

心臓ぐるぐる

これには幽霊もびっくり

 

あとは年寄りらしく

のぼり 休み のぼり 休み

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だまされる

2018-01-13 14:50:36 | 2017.12

おめーはまただまされたのか。

 

うるさい。

 

うるさいいうほどいってねーのにうるさいいうってことはよっぽどいわれたかないんだな

 

ふん。

 

なんぼとられた

 

なんぼもない。

 

とられんかったことではないってとこだな

五百円か、千円か、一万か

 

ちゃう。

 

もっとか 十万か 百万か

 

ちゃう ちゃう。

 

おめーまさか借金しとんか

 

しとらん。

 

ほんまか

 

しとらん。

 

あやしいぞ 借金しとることもしらされんで借金しとるんではないだろうな

 

なにいうとん。

 

こうやってるあいだも借金がどんどんふくらんでいくんやぞ おめーはなんぼいうてもきかんのだな おめーの両親がかわいそうでしかたないわ

 

両親とも死んどるわ。

 

おめーがしっかりしとれば死なんですんだのとちがうか ほんとにおめーったらなんどでもおなじめーにあって

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ロボット

2018-01-08 17:57:37 | 2017.12

いらっしゃい

ロボットさん

今度はどのくらい

こちらで?

 

お茶でも?

ああ ロボットさんは お茶を飲まないのですね

 

(お菓子も買ってあったのに

 むだになっってしまった)

 

おもてなしをするには

どうすれば?

 

あら もう さっきのロボットさんは

行ってしまった

命令に従って

働くのだ

 

お菓子どころか

ごはんも食べない

眠ることもない

 

メモを取らなくても

一瞬で記憶してしまうそうだ

荷物がずいぶん重そう

お手伝いしましょうか?

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予言なんて

2018-01-02 11:02:12 | 2017.12

わたしには

予言なんてできないことがわかった

過ぎたことを

あとから知るだけ

 

少しの飛躍とともに

 

そこにいっぱい味つけとして

塩コショー

ターメリックに苦よもぎ

などまぶして

見えにくくしているだけ

 

予言なんてできなかった

 

小さな才能はあのときのまま

オルゴール人形のまま

黄色の女の子

昔だ 昔のこと

彼女も今では母親になり

歯が欠け 瞳は濁り

すっかり所帯じみて

 

予言者なんていなかった

 

若返った人間なんていなかった

 

しわとしみ

声も枯れ

寿命はのびたけれど

悼む暇はあまりなくて

結局どこかへ急いでいる

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