平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

水管橋崩落

2021-10-06 08:57:53 | 建設一般

水道水の橋崩落 仮管を設置し8日送水目指す 和歌山



中央の吊材が破断していますよ。動画を見りゃわかります。
アーチリブと水管の定着点距離が長くなっているので一目瞭然ですよ。
「崩落の原因は老朽化だけではない」と市は言っていますが、
他にどんな原因が考えられるのでしょうか。テロですか?
数年前に耐震補強を行ってますね。落橋防止装置を取り付けたようですが、
こんなの意味ないです。結構高いんですよ、落防は。
耐震補強のような無意味なことをせずに定期点検を真面目に行っていれば
防げた事故です。腐食による吊材の断面欠損などすぐにわかるはずです。
役人は、昔から、役に立たんことを選んでするんです。
これ(=役に立たんことを選んでする)は役人の伝統技です。



追記 2021.10.05

ストリートビュー・7月2021


ストリートビューでも見える。
しっかり老朽化してるぞ。破断寸前だ。
和歌山市はこんなになるまで放置してたのか。

 

追記 2021.10.06

だんだん腹が立ってきた。
上流の橋から見たらわかるじゃないか。
吊材の断面はほとんど残っていないじゃないか。




まったく意味のない耐震補強をやり、直ちに対策しなければならないことは放置する。行政は何をやってるんだ。

2021.10.06 蛇足

落橋防止装置とはつぎのようなものです。
橋梁の耐震補強工事ではたいていこれをやらされます。
建設コンサルタント会社は儲かるので素直に従ってますが、
内心では、こんなの何の意味もない、と舌を出しています。

落橋防止装置を設ける目的は、地震時に桁が橋台もしくは橋脚からずり落ちないようにするためのもので、
鉛直支持力を強化するためのものではありません。


追記 2021.10.07

水管橋つり材4本破断

>きちんと点検できていれば防げたのではないか。
とうとう認めたか。
でもまだ鳥のせいにして言い訳している。
あらぬ嫌疑をかけられた川鵜がかわいそうだ。
あんな狭い場所にどうやって糞をおとすのだ。

この橋は河口に建設されているので飛来塩分量が多いはずだ。
吊材の表面に付着した飛来塩分が雨水と共に流下し、丸鋼の取付金具の上に溜まり、
吊材の腐食を促進したのではないか。
これが一番考えやすいと思う。