平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

明日に架ける橋

2008-02-14 21:16:17 | 雑学
面白いなぁ。こんな解釈もできるんだ。
ポール・サイモンは天才ですね。

以下は、真名さんのブログからの引用です。
http://blog.livedoor.jp/manasan1/ (Speak Easy社会)

引用 from here
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When you're weary, feeling small
When tears are in your eyes, I will dry them all
I'm on your side, when times get rough
And friends just can't be found.
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
When you're down and out
When you're on the street
When evening falls so hard
I will comfort you
I'll take your part
when darkness comes
And pain is all around
Like a bridge over troubled water
I will lay me down

-中略-

ポール・サイモンは歌詞の職人で、研ぎ澄まされた言語感覚を持ってる。
甘ったるい歌詞は書かない人。
よく読むとかなりひっかかる。

▲I will lay me down▲
▲ Like a bridge over troubled water▲

これ、「荒れ狂う海の上にかかる橋のように、僕が自分の体を横たえてあげる」って歌詞なんだね。
「僕」が「君」の体を横たえるわけじゃない。横になるのは「僕」なんだ。
この「僕」はいったい誰なんだろう?

▲ I will comfort you ▲

そうしたら「僕」が「君」を慰めてあげる
不自然でしょ? 
日本語訳は、英文の不自然さを消している感じがする。

それじゃ次のコーラスをみてみよう。
ここから楽曲は明るくなり、「彼岸からのコーラス」が高音でオーケストラ付きで入ってくる。
ここから、他人の声と祝福が舞い降りてくる-恩寵の音楽になっているんです。
これは売人の視点になっているようです。

▲Sail on silver girl
 Sail on high
 Your time has come to shine
 Put your faith on me
 And let it shine
 I sweet(?) a sun
 Upon your bedroom lamps(?)
 Like a bridge over troubled water
 Let it be your guide▲

これはクスリ用語に満ちあふれていますよ。
Silvergirlはヘロインの注射針を示す隠語のようです。
「silvergirl」「heroin」「needle」といったキーワードで探せば、いくらでも見つかります。

なぜsilvergirlなのかは知らないんですが、針は銀色だからじゃないか?

Sail 「on」silvergirlの「on」に注意。 まるで英文解釈だな(笑)。
Silvergirlの上に乗って航海する-あれた海の上を航海する-自分の体を静かに横たえて航海する
そういう構造になってる。
和歌の世界でいう「掛け詞」になっているわけです。

Silvergirlは何か物質的な「道具」「媒体」「乗り物」「橋」だということが表現されているわけ。
その結果どうなるか?

▲Sail on high▲
ハイになるわけだ。

▲Your time has come to shine▲

time shine
これ、シャインというのは、クスリが聞いてくる様子を現す隠語だね。
silver(針)だからshineするわけ。

▲Put your faith on me▲

売人である「僕」を信じなさいと・・・こわがるな。
リラックスしろと。

▲And let it shine▲

「it」に注意。「物質代名詞」になってる。
let it shine-クスリがきいてくる様子を現している。
it=silvergirlだという文脈になってるから。

▲Like a bridge over troubled water
 Let it be your guide▲

ガイド-導き-これも臭い用語だね。
しかも、ここも「it」になってる。
人称代名詞じゃない。 silver girlだから。

そして、「すべての痛みがたちどころに消える」ことを臭わせている。

▲pain is all around▲
という文章が1番にあるからね。

臭いでしょう? 怪しいでしょう?
アメリカ文化は、こんなもんだよ。
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引用 coco made

真名さんは、アメリカ文化はこんなもんだと、否定的に言っているけれど、
いろんな解釈ができることは、良い作品の条件だと思います。

それに、
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
なんて、あのような解釈を含みに残しておかないと、
こっぱずかしくって歌えないよ。

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