収束型変異体BU.1, BR.2, BM.1.1.1, CA.1, XBBに関する結果を更新した。
XBBは現在試験した中で最も抗体回避性の高い株であり、
BR.2、BM.1.1.1、CA.1はBA.2.75.2、BQ.1.1に比べて免疫回避性が高い。
BQ.1.1と同様に、XBBもエブスヘルドとベブテロビマブを逃れている。
BU.1、BR.2、BM.1.1、CA.1、XBBはいずれも十分なhACE2結合能を有していた。
XBBはBA.2.75.2およびBQ.1.1よりも、すべての破瓜感染の血漿に対して、
SARS-CoV-1レベルの回避能力に匹敵するかそれを上回るほどの顕著な免疫回避性を示した。
BR.2、BM.1.1.1、CA.1も非常に強い免疫回避性を示すが、XBBと比較すると低い。
XBBの優れた抗体回避能力は、RBDの収束変異だけでなく、
NTD変異であるV83Aや144-deletionもNTD標的の中和抗体から逃れるのに非常に優れている。
XBBには、L452RやK356T、あるいはその両方など、さらに変異を獲得する余地があると思う。
BQ.1.1も、BU.1が持つ144delのようなNTD上の変異を進化させ、
免疫回避能力をキャッチアップしていくかもしれない。
尾身対応ワクほぼ無効