台風27号と28号の進路予想図である。
25日の午後にかなり接近する予想になっている。
接近した台風は相互作用を起こし複雑な動きをする。
藤原咲平博士が初めて提唱したので藤原効果とよばれている。
参考文献によると、
同程度の台風の場合には、中心を結ぶ線上の中間点を中心にして、二つの台風が反時計回りに回転を始める。
二つの台風の大きさが異なる場合には、大きさの比で求まる重心点を中心に回転する。
二つの台風が離れていると相互作用は起きない。
1000km以内であれば起きる可能性がある。
上の図は、1964年8月19日の台風14号(左)と16号(右)の進路図である。
規模の大きい14号が沖縄近海で16号のまわりを1回転して北上し、この間に16号は消滅している。
下の図は、2007年11月20日の台風23号(左)と24号(右)の進路図である。24号が複雑な動きをしている。
【参考文献および参考にしたサイト】
(1)島田守家:暴風・台風びっくり小事典、講談社ブルーバックス
(2)北本朝展 @ 国立情報学研究所(NII)